H.T.D.E・1日目(後編)

オフロード

1日目の途中からすっかり時間が経っちゃっいましたが・・、水没後のレポのつづきです~。
時々止まりかけながら路肩沿いを走っていると、偶然にも、道の駅の交差点で、自転車に乗って移動途中の旦那さまに会いました。


通ると思って待っていたのに、来ないから・・って、高原荘まで戻る途中だったみたい。
・・と言う事で、旦那さまも私の後を追いながら高原荘のパドックへ向かい、私も最後はセローを押しながら、何とかTEAM Rabbit のパドックに辿り着いたのでした。
私の姿を見付けた社長がビックリして、「どうした?!!」 って言って来たけど、ヘロヘロで息が上がって言葉にならない・・。
「すいぼ・・つ・・した。」 蚊の鳴くような声で言ったら
「何?! クラッチか?」 って。
「いや、、クラッチじゃなくて、、すいぼ・・つ。」
「クラッチどうしたー?」
・・と、全く噛み合わない会話が続く。(笑)
仕方ないので、「すいぼつしましたー!」 と叫んだら、ようやく状況が伝わった。

「何ぃ!? 水没ぅー!? 水没だけには気を付けろって、あれほど言ったのに! 何で下りて押さなかったんだ!?」
・・と、まぁ、一通り怒られて、、
「どこでやった?」 「でも、よく戻って来れたな。」 とか、まぁ色々聞かれた中で、「橋の下の所で水没したら、目の前にカメラマンさんが居て・・。」 って話したら、「トシミツか?」 って。
ん~、、いきなりそんな名前言われても分からないんでー、思わず、「知らない。」 って言ったんですよね。
すると社長、「トシミツだろ?」 ってまた言うんで、みっちーも、「知らないカメラマンさんだった。」 と断言しちゃうのでありました。
まぁ、コレが、後々笑いのネタになっちゃうんですけど・・。
まあ、そんなこんなのやり取りの中、とりあえず、ずぶ濡れになってたエアクリを出して、エアクリボックスに溜まってた水を捨て、新品のエアクリに交換したら・・、セロー無事に復活しました~♪ 吹け上りも大丈夫そう。
新品のエアクリ、持ってて良かった。
すぐに直らない様だったらリタイヤ覚悟してたけど、わりとサクっと直ったお蔭で、レースに復帰する事が出来たのでした。
ちなみに、地図上で確認すると、水没した地点が黒文字で書かれた「TC3」の所。 そこから一旦ルートを離れて「ひだか高原荘」まで戻ってセローの整備をしました。

・・で、ルートがちゃんと分かっていれば、戻る時もR237を右折する形でルートに復帰すれば良かったのですが、道も分かっていなかった上、迷子になるのも嫌だったので、一旦TC3まで戻って、そこからリスタートを切ったのでした。
今思えば、この辺りのタイムロスも結構無駄だったなぁ・・と。
土地勘が無い・・って言うのが最大の弱点なんだけど、せめてルートマップくらいは持っていれば良かった・・と、ちょっと反省致しました。
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TC3からTC4までは、25分の持ち時間。
暫くは、一般道をひたすら走るルートですが、ここが・・ねぇ、、全身ずぶ濡れの体には震えが来るくらい寒いのよ。
9月半ば、北海道の風はとっても冷たいです。。
その後、林道へと入り、宮川の沢へと向かうのですが・・、独りぼっちで走る林道は、やっぱりちょっと心細い。。
それでも、少しでも早くTC4に行かなければ・・と、頑張っていたら・・、目の前に結構なヤチが出現。 ・・と同時に、後方からもの凄い爆音が近付いて来た?!
咄嗟に、「もの凄い速い人が来た・・。」 って思って、ヤチの手前で左に避けて道を譲った訳ですが、みっちーがビビってたそのヤチを、その人は、アクセル全開であっという間に抜けて行ったのでありました。
「そっか、やっぱりこーゆー所はビビってないでアクセル開けた方がいいんだ。」 と、変な勘違いをしたみっちー。
思い切ってアクセル開けて抜けようとしたら、リヤが滑って一番ぬちゃってた泥の中で見事に転倒~~。 泥まみれになってしまうのでした。
しかも、結構泥が深くて、セローの右半分が泥に埋まってしまった状態。 引き上げようとしてみても、右のハンドルもリヤグリップも完全に泥の中で、どんなに頑張ってみた所でみっちーの力では持ち上げる事すら出来ないのでした。
「しまった。。 もっと慎重に行けば良かった。」
泥の中でもがきながら、後悔と焦りに駆られていたら、また後ろから数台のバイクが・・。 マーシャルさん?、そして、まくさん?
何でこんなタイミングでここに居るのかは分からなかったけど、運良く遭遇出来た事で助けて貰う事が出来ました。
それからは、マーシャルさん2人と、まくさんと私の4人で移動する形となったのですが、宮川の沢を越えた後のペンケ川が結構難所だったので、マーシャルさんが居てくれてホント有り難かったです。
・・っつーか、一人だったら正直、道が分からないくらいのルートでした。
そんな感じで、どうにかTC4に到着。
遅着時間は29分。 TC3での2分を加えても、トータル31分の遅着で済んだので、失格だけは免れた~って感じです。
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TC4からTC5までは、一般道の移動区間。
到着すると、先程、爆音をあげながら走り抜けて行った人が誰だったのか・・分かりました。(笑)
そして、爆音だった原因も・・。(笑)
ルートの途中で、サイレンサーを落としたらしい・・。
そして、まくさんとあそこで遭遇した理由も・・。 実は、まくさんも途中で水没していたそうで、マーシャルさんに助けて貰って何とか復活したそうです。
そう言えば、私が水没した時に、まくさんが来ていなかった・・かも。 普通はすぐに来るはずのマーシャルさんも来なかったなぁ・・。
そして、最後のルート区間は林道メインの64分。

開会式の時にお話しを聞いた、「災害によって新しく作られた林道」も、ここに含まれておりました。
多少、ドキドキな区間もあったりするけど、基本的には気持ち良く走れる林道区間。 天気もいいし、コンディションも悪くないし、林道ツーリングを楽しんでる~って気分になります。
そんな感じで、最終区間のルートを抜け、高原荘前のクロステストまで戻って来ました。
・・で、最後のクロステスト。
朝よりもコンディションは良くなっていて、タイムの方も1回目よりも11秒ほど上げられて、エンデューロテストで2位に落とした順位の方も、再び1位に上げる事が出来ました。
そんな訳で、とりあえず、テストのタイムだけを集計した暫定リザルトでは1位・・。

しかーし、この時点では、ペナルティがまだ加算されていないんで・・。
ネットで逐一レース結果を見てくれていた人達は、1位の結果に喜んでくれていた様でしたが、、
この後、ペナルティが加算された正式結果が発表されると、その順位は一気に落ちて・・4位となってしまうのでした。

淡くも水に流れた1位。。
ちなみに、ペナルティ無しで走り切ったのは、地元北海道の選手のみで、関東組は少なからずみんなやらかしていた様です。。
でも、流石だな~って思ったのは、すぅちゃん。 すぅちゃんも水没させちゃったらしいのですが、水没直後、その場で自分で復活させて、僅か4分の遅着で終わらせているんだから。
流石、バイク屋のメカさんですよね。 咄嗟の判断力も、その技術も、凄いなぁ・・って思いました。
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そんな感じで、波乱の1日目が終了。
夕食後にはチームのミーティングがありましたが、この日の出来事を報告する中で、
「水没後、何とか遅着だけは免れようと、タイムカードだけ持って歩いて行ったら、”ここのラインにフロントタイヤを持って来ないとダメ”って言われたんです。」 って話したら、
「だったら、セローのフロントタイヤだけ外して、もう1回行って欲しかったなぁ~。」 「そしたら、日高の伝説になったのに。」 って、みんなに大笑いされました。(笑)
そんな余裕があれば良かったんですけど、あの時は、もうね、必死だったから。
でも、来年日高走る時には、防水バックに入れたエアクリと、フロントタイヤ外す工具はちゃんと携帯して行きますよ。 (笑)
ちなみに、日高の成績は、1日目と2日目を合算しての結果になる為、1日目にこれだけの事をやらかしたみっちーに、望みは無くなった訳ですが・・、せめて結果には残らなくても2日目はベストを尽くした走りがしたい!・・と、思って床に就くのでした。
つづく。

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