中井6耐プロローグ

中井6耐

今年で16回目を迎えた、中井6時間耐久レース。
今回は、あいにく予定日が雨となり、2月6日(土)に順延となってしまいましたが、そんなレース前のお話を、ちょっとばかりしてみたいと思います。


何だかんだで16回目。 もう16年も経ちました。
ここ数年、毎年同じ顔触れがスタッフをやって下さってたので、頼りにしきっていた訳ですが、スタッフもやっぱり走りたくなる訳でして・・、今年は軒並みライダーへと転身する事になったのでした。
選手として参加して貰えるのは有り難いし、何よりも「走りたい」と思えるレースと言う事がとっても嬉しい事なので、気持ち的にはWELCOME。
ただ、現実問題として、その穴埋めをどうするか・・が、立ちはだかって来るのでした。
もしかしたら、今年は自分は走れないかもしれないなぁ・・。
幸い、抜けたスタッフ分の頭数は揃えられ、何とか進行して行けるかな・・と言った状態になった所で、スタッフを引き受けてくれた絵馬さんから、一つ相談を受けるのでした。
「自分もいつか、中井耐久に参戦させて貰えませんか?」 と。
中井の申し込みが始まった、昨年12月の事でした。
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■絵馬さんのこと
話、遡って・・、絵馬さんとの出会いは、今から10年くらい前。 中井スクールの時でした。
自宅から近かった中井にてジムカーナスクールを開催する・・と言う事で、その時は軽い気持ちで参加されてみたとの事。 当時は結局、ジムカーナを始めるまでには至らずに、ただスクールに参加して、そこで終わっていたそうです。
しかしその後、事故に遭われて右手を失う事になり、もうバイクには乗れないかも・・と思った時に、どうしてもバイクに乗りたい衝動に駆られ・・、そして、ジムカーナにチャレンジしたくなったそうです。
選んだマシンはKSR110。 クラッチ無しで走れるバイク。
退院後、左手一本で操作できる改造車両に仕上げたのち、徐々にジムカーナの練習会などにも参加する様になりました。
そんな絵馬さんから、「あの時、中井スクールに参加した事で、今ジムカーナを始めている・・。」 と言った話を伺ったのが、2014年12月の事でした。
そんな訳で、第15回の6耐前には、平日の中井で一緒に練習してみたり・・、その年のレースには見学にいらしたり・・、そして、ジムカーナの方でもメキメキと腕を上げ、シード選手にまで昇格。 そして今年、第16回のスタッフをお願いする事となったのでした。
・・で、相談された、「いづれ自分もチームを作って、レースに参加したい。」 と言う話。
そもそも参加する為には、絵馬さんが乗る専用バイクと、他の人が乗るバイクとの2台体制のチームにしないとダメなんです。 それを認めて貰えるのか?・・って問題が発生する訳です。
万が一、1台のバイクがトラブっても、もう1台がある・・って事で、絶対的にバイク2台で走った方が、レースとしては有利になる・・。 それを、どうするか・・って事。
あとは、やっぱり「障害」と言う物を、軽く見てはいけないと思うの。
確かに障害を持ちながらチャレンジする姿は素晴らしい・・って思うけど、年末に・・悲しい事故があったばかりだったから、許可したばかりに後悔する事にならないか・・って、やっぱりかなり心配でした。
そんな訳で、とりあえず、今年はスタッフとして参加して貰って・・、スタート時の先導を担当して貰おう・・って事になった訳です。 ・・で、ローリングの準備として、朝の練習走行もちょっと走行して貰えば、何となく、レースの序章も味わう事も出来るかな?・・と。
そして、レースが終わってから、閉会式でみんなに聞いて、絵馬さんの参加について合意を頂ける様であれば、来年以降、そんな特別レギュレーションも作ってみようか・・と、そんな流れになっていました。
そして、そういう相談をしようと思っている・・って事も、何チームかのメンバーには既には話を持ち掛けていて・・、ある程度、みんなの意見も聞いて回ってはおりました。
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■順延の歴史
16年の歴史の中で、順延になったのは今回で3度目。
1回目は、確か始めて4~5年目だったかと思うのですが・・。 順延とかそういう事は全く決めてない頃で、天気予報は悪かったけど、当日集合して貰って、何とか降らないでくれる事を祈っていたのに、走り出しと同時くらいにみぞれが降り出して、ジ・エンド。。
結局、中井のオーナーさんに交渉して、翌週にまた開催させて貰える事にはなったけど、当然ながら大赤字。 「天気ばかりは仕方ないよ・・。」 と言って貰える傍らで、「わざわざ遠くから出て来たのに!」 と、キツい言葉もあったりして、正直この時は、色んな意味で辛かった思い出ばかりが残るのでした。
まぁ、そんな教訓を受けてからは、開催日の翌週を順延日として押さえる様になった訳で・・、まぁ、これにより多少は気も楽になったのですが、、
2回目の順延は、2009年。 第9回目の時でした。
私的にはその当時、入院中の父の容体があまりよろしくなかったから、気になっていた最中の事。 雨の予報が出ていたんで、金曜日、日付が変わったくらいの頃に順延決定を下しました。
結局、金曜日に実家に帰り、そして翌日の土曜日に父が亡くなった訳ですが・・、あの時は、順延になった大変さより、そっちの方で一杯で、何かあまり記憶に残ってない状態です。
ただ、あの日、もしも順延にならなくて、耐久レースの最中に訃報を聞いたかと思うと、そっちの方が恐ろしく・・、偶然にも順延になってくれた事に内心感謝してました。
そして、今年、3度目の順延。
まぁ、16年もやってくれば、色々経験も踏んでいるし、色々なトラブルを「想定内」で処理できるスキルも出来たけど、でもね、やっぱり気は焼くもので・・、心配は尽きない訳であります。
本来、「前日の天気予報で」 と言われていた物を、それでは前日に遠くから出て来る人に迷惑を掛けてしまう・・と思い、必死の交渉で水曜日に決断させて頂いて、何とかロスも迷惑も最小限で留められた・・とは思うのですが、中井側とのやり取りが、今年はかなり大変でした。。
あとは・・、やっぱりお取り寄せ物は辛いなぁ・・と。
何とか乗り切りはしたけれど、正直、日持ちさせられない遠方からのお取り寄せは、一番の悩みの種になっちゃいました。
勿論、順延に伴って、来れなくなる人が出る事が一番辛い事なのですが、更にはこの時期、インフルエンザも蔓延していて・・、結局、Edgeチームのぴたさんと、うわの空の豚汁担当のりゅーじさんが、直前に来れなくなってしまうのでした。
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■新規チーム発足?!
去年までスタッフでお手伝いをして下さってたメンバーと、メタボで走ってたぴたさんが、発足をした新規チーム。 それが、Edgeチームでした。
しかーし、そのぴたさんがインフルエンザで来れない・・と。 残されたチームメンバーだけでは、とても6耐を走るのは無理・・と。
一応、代わりのメンバーを探す様に伝えましたが、「もしも見つからない時には、Edgeチームはレース参加を辞退してスタッフ側に回ります。」 と、そんな連絡を受けてました。
スタッフをして貰えるのは有り難いけど、でも、ここまで楽しみに準備して来ている状態で、それはあまりにも可哀想・・。 普通に誰か、代わりが見つかれば良かったのですが・・、前日にいきなりメンバーを探すなんて、難しい事は分かっております。。
そんな訳で、絵馬さんの話がこのタイミングで持ち上がり・・
チームとしては、お願いしたい・・。
絵馬さん的にも、走りたい・・と。
心配や迷いが無かった訳でないけど、出来る事なら両者の希望を叶えてあげたい・・と悩み、当日みんなにお伺いを立て、了承を得られる様ならその方向で・・と、話をしておくのでした。
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そんな訳で、迎えた中井6耐当日。
週間予報は決して良くはなかったけど、徐々に予報も変わって行き、順延日となった2月6日(土)が良いお天気であった事が、本当に救いとなりました。

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コメント

  1. みっちー(@^^@) より:

    >社長さま
    6耐お疲れ様でした。
    色々とお手伝い頂きまして、ありがとうございました。
    16年・・、自分がジムカーナを続けていた年数よりも、中井耐久の方が長くなった・・って言うのが、何か不思議な感じです。

  2. 社長 より:

    ミッチ~さん<16年の継続ありがとうございます。
    ミッチ~の努力は継続は力なりを見させて頂きました。
    また、絵馬さんの諦めない努力に感激です。
    天気も中井食堂も最高の耐久でした。
    メッチヤ疲れたけど、楽しかったよ~
    ありがとうございます。ピ~

  3. みっちー(@^^@) より:

    >絵馬さん
    中井、お疲れ様でした。
    スタートの先導もありがとうございました。
    参加の方は、色々と急な決定で準備の方も行き届かなかった状態でしたが、何事もなく終えられて、正直ホッとしました。
    来年は是非、万全の体制でのご参加お待ちしています。(^_^)

  4. 絵馬 より:

    耐久レースに参加された皆さんお疲れさまでした
    今回突然の参加でしたが皆さんの温かい気持ちのおかげで参加出来ました
    ありがとうございました
    準備不足で思ったように走れなかったのですが、シッカリ中井食堂を堪能させてもらいました
    来年もまた参加したいと思いますので宜しくお願いします

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