SUGO戦レポ・2

モタードレース参戦記

そしていよいよ、エリア戦moto1OPENクラスの決勝~。
強い日差しが照りつけて暑いレースになりそうだったので、ツナギの背中の内ポケットに保冷材を1つ入れて、首にも氷バンダナ巻いてレースに挑むのでした。


ダミーグリッドでは、オータさん達が早くから「Shiro号」にウォーマーを巻いてくれて・・、そして、スタートグリッドへ。

お隣のまーくんさんも、リラックスモードでにこやかな雰囲気。

みっちーのグリッドは2列目イン側。 イン・・と言っても、ホント一番内側になるイン側グリッドだったので、恐らく自分の内側には誰も入って来ない状態。

イン・インで行って、塞がれる様だったら引けばいいや・・って、そんな感じで思っていました。

そして、スタート!
クラッチミートは上手く行った?! レーサーに大きく後れを取る事なく、1コーナーに入れたよ。
イン・インで小さくラインをまとめる走りは、みっちーにとってはある意味得意な走りなので、思いの外、前に出られていた気がする?
しかも、他の人達がアウト側に寄ってるせいか、自分の周りにはやたらと空間が出来ていて、接近戦な訳でもない。
あ~、いい感じで2コーナーに入れるなぁ~って、そう思っていた次の瞬間・・
一番大外を走っていた、黒DRZの挙動が乱れた?!
場所的には、すぐ隣にいた訳じゃなく、みっちーからすれば間に一台車両を挟んだ・・隣の隣の車両な訳だし、もし転んでもそのままアウトに流れるから、こっちに危害が加わる事は無いだろう・・と、あまり気にしなかったんです。
自分がこれから向かうラインは綺麗に空いてる状態だったから、アクセル開けて2コーナーに向かっていた。
しかーし、次の瞬間、みっちーの目の前に見えたのは、そのライン上にいきなり横たわる黒い物体?!
何でいきなりこっちに来るの?? ・・ってな感じだった訳ですが、
今の自分のスピードと、目の前に転がっているバイクまでの距離を見て、どう考えても避け切れない・・って思ったよ。
・・っつー事で、ぶつかる事は咄嗟に覚悟した訳ですが、
次に考える事は、どうすれば、自分と「Shiro号」へのダメージを最小限に留められるか?!・・っつー事。
2年前、ジャンプを勢い良く飛び過ぎたら、着地後に前車に急激に接近して、ぶつかる!・・って思った瞬間にビクっとしてフロントブレーキ握っちゃって、それでぶっ飛んで鎖骨折っちゃったのよねぇ・・。
ここでフロントを握ったら、きっとあの時の二の舞になる・・。
出来るだけバイクを起こして、フロントブレーキは握らずにこのまま乗り上げてしまうのが、一番ダメージは少ないんじゃないか?・・って。 そう判断を致しました。
何とか転ばずに乗り越えられれば・・って、かすかな期待も抱いていたけど、フロントタイヤが乗り上げた次の瞬間、みっちーを襲ったのは、まるで事故の様な転倒。
もう、何が何だか分からない。 目をつぶっちゃっていたんで、どう転がったのかも分からない。
最後、ザァーーっと滑っている事だけ分かって、思いっきりヘルメットがアスファルトで削られている・・って感触が残り、「あ~、ヘルメット、終わったなぁ・・。」 って、そう思った事だけ鮮明に覚えている。
ようやく止まって、ちょっと呆然としながらも、走れる様なら走り出そう・・とバイクを起こした訳ですが・・、
次の瞬間、みっちーの目に飛び込んで来た物は、横からチョロチョロと流れ出て来る・・冷却水。
こぼれただけか?と思ったら、ホースの一部が切れてるみたいで、バイク立てたら小便小僧状態なのよ。
終わった。。
そう思ったのと同時に、早くバイクをコースの外に出さなくちゃ・・って、動かそうとするものの、右足には力が入らないわ・・、バイクは動いてくれないわ・・で、全くどうにも出来ない状態。
転んだ黒いDRZは、先に起こして走り出した・・。
マーシャルの人が、2人・・3人と集まって来て、「Shiro号」を動かそうとするんだけど、やっぱり全然動かなくて・・
そうこうしている間に、先頭集団が1周して来てしまうのでした。
結局バイクは、スタッフ3人掛かりくらいでコースの外に引き摺り出され、みっちーも芝の所まで出たんだけど、「ここの場所は危ないから、出来たら向こうのクラッシュパッドの所まで行ける?」 って。 支えられながら移動する。
向う脛の痛みとしびれで力が入らなかったけど、とりあえず、折れてる様な感覚は無い。
「レース終わるまで、ここに居られる?」 って聞かれたんで、「大丈夫です。」 って。
遠くに転がされたままの「Shiro号」が、何かとっても切ないよ。。
メットもつなぎも着たままだから、めちゃめちゃ暑い状態ですけど、強いて言うなら走り出したばかりなんで、そんなに汗だくな状態ではない。
更に、つなぎの内側に保冷材も入れていたんで、何となく、ちょっぴり涼も取れたりして・・。
・・で、足だけは痛かったんでブーツ脱いで座っていたら、「少しでも冷やしておいた方がいいよ・・。」 って、近くにいらしたカメラマンさんが、持っていらした冷却材を1つみっちーに下さいました。
ありがとうございました。

・・で、クラッシュパットの内側で、じぃーっと待っていた訳ですが、だんだん退屈になって来て、あたりをキョロキョロし始める。
すると・・、コースの一番近い所まで、旦那とオータさんが来てくれていました。 「大丈夫だよ。」 手を振って応える。

・・で、レースの進行もチト気になって、コースの方も見渡してみる。 黒い方のDRZは、どうなったんだろう・・。
みっちーがこんな状態になっているのに、自分一人だけ走っていたら、クラッシュパットの内側から石投げてやろうかと思ったけど、(おい)、走ってる姿は見えなくて・・、あっちもリタイヤになったのかな? と。
痛み分けだったなら、まぁいっか・・って。(笑)
7コーナーの所にも、KTMの選手が一人、リタイヤしている状態で、レースの方は9人中3人リタイヤ・・っつー状態になっていました。
そして、チェッカーフラッグ~。
「迎えに来るからここで待っていていいよ。」 って、言われてそのまま待っていたら、救急車がコースの中までお迎えに来て下さって、そのままコントロールタワー下の救護室へ。
右のスネに、ピンポイントで何かがぶつかったんだろうな・・。 弁慶の泣き所を、棒で思いっきり殴られた様な痛みだよ。
その時は、膝から下に力が入らなくて、更にしびれも加わって、歩くのが辛い状態でしたが・・、でもね、他には特にダメージは無くて、多分、時間と共に薄らいでくれる痛みじゃないかな?・・って感じでした。
とりあえず、湿布をして頂いて様子を見る事に・・。
第2駐車場のピットまでは、救急車で送り届けて頂きました。
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着替えは届けて貰ったけど、靴は忘れられちゃって、救急車から降りる時に靴が無くて困っていたら、まーくんさんがお姫様だっこして運んで下さいました。
みっちー、結構重いのに・・。
みんなが心配して集まってくれていて、その中に、黒DRZ君も勿論居て・・
旦那曰く、「顔面蒼白になって、戻って来るまでずっとそこに立ってたんだよ・・。」 って。 その姿が、あまりに可哀想過ぎたみたいで・・
みっちーも、大きな怪我には至っていないし、本人もわざとやった訳ではないし、とりあえず、「レースだから・・。」 って、笑って許してあげました。
やって1時間くらいは痛くて歩くのは無理・・って状態でしたが、ロキソニンとムコスタ飲んで足も氷で冷やしておいたら、大分落ち着いて来た感じ。

バイクの方は、オータさんが冷却水を全部抜き取ってくれましたが、ホースが切れてしまっているのと、口の所も変形しちゃっている・・って事を教えて頂きました。

エキパイにも少し傷が入ったけど、傷の所がちょっと凹んだだけだから、多分、性能には問題ないかな?・・と。
ちなみに、バイクはどうやって持ってきたの?・・って聞いたら、
リヤブレーキのペダルが押されちゃっていて、動かなくなっていた様ですが、そこを緩めて、あとはハダさんと坂を押して持って来た・・って。
丁度、リタイヤしたKTMの車両の方も、エンジン掛けられなかったらしく、向こうのチームと2台して、坂の押し上げバトルになっていたそうで・・、DRZは重たい分だけちょと不利な様でした。
気になっていたメットの傷は・・、バイザーの所の擦り傷と、帽体の所にも打った傷が・・。(白い部分なので分かり難いですけど・・。)

・・で、顎の所には大きく削れている痕が。

最後、滑っている時は、ここが擦れていたのね・・。 ・・っつーか、ジェッペルだったら、顔面打ってるレベルだな・・。
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その後、ハダさんのレースが始まる頃には、薬も効いてきて歩けるくらいになって来たので、一人でゆっくり歩きながら観客席の林の所に行ってみました。
すると・・、みっちーが転んだ場所には、こぼした冷却水を処理した痕が・・。

あ~、あそこで事故が起きたのね。。
転んだ後、「何で避けられなかったんだろう。」 って、ちょっと落ち込んだりもしましたが、
見ていた人達の話によると、黒DRZ君が外側に押し出される様な形になって、リヤタイヤがアウト側のゼブラに乗ってコントロールを失って、バイクがそのままぐるん~って回って、コースの真ん中で止まったそうで・・
それが運悪く、みっちーのライン上だった・・って事。
普通は、集団の中で1台コケても、流れて行く進行方向は一緒だから、回避できたりもするけれど、あれは避けるのは無理だよ・・って。
実際にまだ自分で動画を見ていないから、どう感じるかは分からないけど、みんなから口を揃えてそう言われて、ちょっぴり気持ちも落ち着くのでした。
そして、ハダさんのレース。

傘持ちしてあげようと思っていたのに、出来ませんでした。。
そして、レーススタート!

最後尾からのスタートになってしまったハダさんですが、とりあえず1つだけ順位を上げて、13位フィニッシュ。

優勝したのは、アキラ選手。 この優勝で、かなり年間チャンピオンが見えて来た・・って感じかな?

その後、市内の病院からの救急車が来たりして・・、何があったんだろう・・って思ったら、エリア戦のmoto3クラスで大きなクラッシュがあったらしく、鎖骨を骨折したみたい?

動画見たけど・・、やっぱ、フロントブレーキ握ってぶつかると、凄いぶっ飛び方するのねぇ。。
咄嗟の判断だったけど、あそこでブレーキ握らなかったのは、正解だったのかもしれない。。
・・っつーか、あのポイントでアクセル開けてウィリーさせられるテクがあれば、転ばずに済んだのかもしれないなぁ。
毛嫌いせずに丸太越えの練習も、今度やってみようかな。(笑)
~~~~~~~~~~
そんな感じで、SUGO戦終了~。
帰りは名取の利久にて、牛タン食べて帰って来ました。

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コメント

  1. えりあ より:

    そういえば。。。。YOUTUBEに
    アップしましたw<自分で

  2. みっちー(@^^@) より:

    >nonpaさん
    ご心配頂きありがとうございます。
    オフブーツ、抵抗はあるけど一度トライしてみますね。(^^)
    自分一人で転ぶ時って、殆ど足は打たないんですけど、相手があるとやっぱり変わって来ますね~。
    飲み会、是非是非楽しみにしています♪
    nonpaさんの復帰祝いも兼ねて・・ですね。(^^)
    酒のツマミ(ネタ?笑)も、かなり溜まっていますよー。(爆)
    でも、ゆりねーさんはみっちーの20倍は軽く飲みますが、Wさんの懐は心配しなくて大丈夫でしょうか。。
    >えりあさん
    転倒には至らなかったけど、レース中、初めて体当たりを食らったのは、桶スポでえりあさんからでしたよ。(笑)
    あの時は、リヤのハブが粉砕したんでしたっけ?(^^;

  3. えりあ より:

    >nonpaさん
    合コンですか(爆)

  4. nonpa より:

    残念だったけど 大事に至らなくて良かったっす!
    嫌かもしれないけどそろそろオフブーツはいた方がいいんじゃない?
    僕も相当抵抗あったけど みっちーさんオフ練ちゃんとこなしてるから行けるんじゃないかな?
    それとシーズンオフになったらアブ組とアル2名合同飲み会しましょう!小田原辺りで
    Wもつれて行くから 奴太っ腹だから飲み代まかせよう!w

  5. えりあ より:

    自分からじゃなく、受ける転倒もあるんだよね・・・・気をつけないと・・・ってそれだけじゃ無理なんだよね・・・・

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