怪我をしてから2ヶ月にわたる自分との戦いが終わったら、一気に疲れが出たみたいで、この1週間はかなりぐったりしてました。
そんな訳で、すっかり遅くなっちゃったけど、もてぎ最終戦のレースレポです~。
10月31日(日)、台風は夜中のうちに去って行き、朝には雨は上がっていました。 しかしながら微妙な前線の影響で、台風が過ぎてもスカッと晴れてはくれない感じ。 朝のもてぎは、完全ウェットなのでした。
6時半には、もてぎ入り。 やらなきゃならない作業が色々有ったから、「Shiro号」を下ろして準備を始める。
155番のメインジェットを160番に交換して、雨も止んでてダートもなし・・って事だから、エアクリーナーも朝から本番用のを装着。
今回も、まっきい君がサポートに来てくれたので、マシンの準備は全てお任せしちゃいました。
前日走っていなかったから、コースの下見をしておきたい・・と、作業は任せてコースに下りて行くみっちー。
広いコースをテクテクと歩いていると、もう1人、コースを下見している選手がおりました。 そう、今シーズン既にチャンピオンを決めている、moto1PROクラスのyassy選手。
「怪我の具合はどうですか?」 って。
大分良くはなっているけど、まだ骨が全く出来ていない事。 絶対転んじゃいけない事。 前回のレース以降、DRZには乗っていない事・・など、色々とおしゃべり。
でもね、骨が付き切らないうちに走って悪化させてしまった人とか、今までいっぱい見て来てるし、そうすると、本当に治らなくなっちゃうし、これで終わりじゃないんだから無理して走っちゃダメだよ。。って。 とっても心配してくれて・・、一生懸命言ってくれた。
そう・・、パドックでお会いした時、グライドライドのkazu-C選手にも言われたな。。 そんな無理しちゃダメだよ・・。 って。
心配をしてくれてる事が痛いくらいに分かるから、自分のやって来ている事にちょっと落ち込んだりもする・・。 ばかなのかな。。あたし。 って。 ばかな努力をしてるのかな・・。 って。
コースを下見している間に、受付と車検が始まって、そのまま受付テントに向かう。 車検の方は、まっきい君がやっておいてくれる・・って言うので、受付後はまたコースの下見に・・。
ちなみに、朝の湿度が高い・・と言う理由で、車検の方は音量測定は行われず。 サクサクっと終わるのでした。
パドックに戻る途中で、ダートセクションを復活させるか?!・・の話が起きてる事を聞き、一気に青褪め焦るみっちー。
さっきコースを見た時には、ダートには水溜りも残っていた。 こんな状況でダート復活・・とかなったら、アスファルトの上にみ~んな土を引っ張って、何処で転んでもおかしくない・・みたいな状況になってしまう。。
もしそうなったら、その時は、安全優先でリタイヤする勇気も必要かな・・って、一瞬心に過ったけど、、
前日、オールスターの予選を行えていない事や、タイムスケジュールがパツパツな事、ダートコンディションは見た目以上に悪い事・・などの理由で、ダートは復活させない事がブリーフィングで伝えられ、心の底から胸を撫で下ろすのでした。
ジムカーナの仲間達も、朝から応援に来てくれた。 モタード関係の友達も、応援してる・・って、いっぱい声をかけてくれた。
いつもの顔触れが自分の周りにある事に、凄く心がホッとして、緊張の中にも落ち着きを取り戻す事ができたのでした。
・・で、ふと「Shiro号」を見てみると・・、フロントタイヤに新品レインが入ってた。 みっちーがコースを歩いている間、まっきい君が組んでおいてくれたんだけど・・。
確かに朝の1本目は、ウェットコンディションだったけど、所々路面も乾き始めている・・ちょっぴりまだらウェット状態。 レインタイヤには一番優しくないコンディション。
ここで新品を下ろすのは・・あまりに勿体無さ過ぎる。。って。 しかも、練習走行なんだし。
せっかく組んで頂いたのにも係わらず、やっぱり新品はとっておきたい一心で、中古のレインタイヤの方に組み換えをお願いしてしまうのでした。
・・っつー事で、練習走行は、前後とも中古のレイン。 中古と言っても、エビスのレースを走っただけのタイヤだから、そんなに減ってる訳じゃないし。
とにかく練習走行は、コースの下見をすればいい・・。 そう割り切ってコースイン。
そして、10分間の走行~。
伊那以来、4週間ぶりに乗るDRZ。 しかもウェットコンディション。
1コーナーから延々と続く高速の左コーナーが、恐怖心を煽りまくる。
ウェットは決して嫌いじゃないのに・・。 嫌いどころか、雨は得意なはずなのに・・。 万が一ここでスリップしてしまったら全てが水の泡になる・・と、ビビる心がセーブしまくり~。
何かまるで、骨折後初めて乗った桶スポでの、走行1本目の気分でしたよ。。
・・で、何とか10分間無事走り切り、終了~。
もう半端なく恐くって・・、パドックに戻るやいなや、「無理、無理、無理。 あたし、頑張れないから。)
先生には、「頑張って来ていいよ。」 って言われたけど、とてもじゃないけど恐くって、頑張るなんて無理だよぉ。
タイムの方は、57秒323。 トップからは2.2秒落ちの7番手。
まぁ、とりあえず、こんなもんかな・・っつー事で。
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練習走行が終了すると、予選までは2時間くらいある訳で・・、その間、刻々と変わる路面状況。
でもね、天気はあまり回復しなくて、時々霧雨が降る状態。 勿論、日差しも出てなかったから、路面はなかなか乾かずに、タイヤの選択が超~難しい・・。
上から見てると、まだまだウェット。
そんな中、オールスターのmoto1OPENで走ってた、オータ選手がタイムアタックから帰って来て、「ライン上だけドライになってるから、前後スリックで大丈夫!」 って。
そこのクラスでポールポジションをゲットした、川崎選手も前後スリックを履いていた・・って。 あっちこっちから色んな情報が飛び込んで来る。
「ホントにスリックで大丈夫なの?」 って、心配で仕方ないみっちーに、「ラインさえ外さなきゃ大丈夫だから!」・・って言う、オータさんと、まっきい君。
恐くて仕方なかったけど、最終的には納得をして、前後スリックで行く事に・・。 走り出すまであと30分。
レインタイヤからウォーマーが外され、みっちーが、自分でホイールに組んでおいた新品スリックタイヤが、ここで登場するのでした。
フロントも勿論スリックに交換。 前回伊那で使ったタイヤ。 これもホイールに組んである。
早目に決断をした事で、温めるだけの時間もあった。
パドックはどこのチームも大わらわ。 レインから必死にスリックに履かせ直す。 勿論、レインのままの人も・・。
そして、予選タイムアタックが始まって行くのでありました。
空も薄ら明るくなり出し、走り出すと・・確かにラインは乾いていた。
ただ、山側に近いあたりは乾きの遅い場所だったので、細いラインを少しでも外すと濡れた路面に飛び出す感じ・・。
慎重に・・、慎重に・・、乾いた上をトレースさせる。
朝1本目の恐怖心に比べれば、殆ど恐さは感じない・・。 タイヤもしっかりグリップしてる。
大丈夫。 これなら恐くなく走り切れる。
少しだけ、心に安堵が生まれるのでした。
一度だけ、最終コーナーに向かうラインで、ギャップで跳ねたタイミングとシフトダウンが重なって、ラインを外しそうになったけど、そこは無理せず真っ直ぐバイクを走らせて、スピード落としてから向き変え~。
でも、見守ってくれてた仲間達には、ちょっとヒヤっとさせた様です。
タイムアタックの結果は、7位。 タイムは54秒571。
本当はもっと頑張れたんだろうけど、そこまで無理しちゃいけない・・って、自分の中でセーブしていた。
少し、前後と競り合うくらいになって来たんだから、それで十分・・って割り切っていた。
とりあえず、周りを囲まれたグリッドは出来たら避けたかったので、真ん中にならなくて良かったかな・・と。
予選が終わると、オールスター戦のヒートレースが先に行われる為に、自分達の決勝までは2時間くらい時間が空いた。
それだけ時間があるのだから、決勝までには路面も乾いてくれるだろう・・って、ちょっぴり思っていた訳ですが、、
気ままに降り続ける霧雨と、濡れたり乾いたりのコンディションに、この先も・・最後の最後まで気が抜けないレースとなって行くのでした。
つづく。