凍結路面の悪夢

バイクの話・CBR

猛烈に発達した低気圧の影響で、荒れ模様の天候になってますね~。
うちの方では土曜日は一日雨になりましたが」と、言っていました。


そうなんです!! 橋は、凍るんです~~。
そう・・・、あれは、、
忘れもしない、2003年1月4日の事でした。
前の日は、中井のお正月練習会。 雪のちらつく一日でした。
そんな中でも相変わらずのメンバーは、ミニバイクで走り回っておりました。
その翌日の1月4日。 みっちーは、3ヶ月前にゲットしたCBR600F4iにて、那須サーキットに走りに行こうとしてたんです。
ぶん様と店長と3人で行く予定だった・・、那須♪
当時、F4i号は、ノーマル仕様で公道走行が出来たので、八王子までみっちーが自走で出て、そこからトランポに乗せてもらい・・、みんなで向う予定でした。
・・今だったら、間違ってもそんな選択はしないんですけど・・ね。
家を出たのは、朝の4時。
うちの方は前日の雪も殆ど溶け、路面が濡れてただけでしたが、、神奈川を出て八王子に近付くにつれ、路肩の雪も増えて来て・・
場所によっては路肩の雪が凍っていて・・
「これは、一歩裏道に入ったら、ヤバいなぁ~」と、言う雰囲気になっていました。
でも・・、国道を走っていれば大丈夫かな?・・と、16号を慎重に走ってたんです。
もう少し行けば、中央高速の入り口・・と言う辺り、、ふと見ると前方で・・何やら車が何台か止まってる・・
薄モヤの中で、車のテールランプが視界に入って来ました。 ・・どうやら中央分離帯に、車がぶつかってる模様。
「事故だ・・!」
そう思って、フロントブレーキを掛けた瞬間・・・
みっちーは、F4i号と一緒に路面を滑走してたのでした。
凍っているとかいないとか、そんなレベルの問題ではなく、完全にアイススケートリンクの上を滑走してる状態で・・、、気分は正に、「カーリングの石」?!
一緒に滑っている中で、自分からどんどん離れて行くF4iを、どうする事も出来ずに見つめているのでした。
そう・・、その先には、事故の手前で停止している車両の列が・・
「お願い・・、止まってぇ・・」
祈る思いでF4iを見つめる、みっちー。 そして、ダメかと思った瞬間、最後尾の車両のテールランプが一瞬消え・・、そして点いた・・。
「え・・?」 もの凄い絶妙なタイミングと引き具合で、その車がバイクを止めてくれたのでした!
みっちーが起き上がって、F4iに駆け寄る前に、その車は走って行ってしまった為、お礼も言えず終いでしたが・・、お陰でみっちーのF4iは大破を免れたのでした。
事故現場のすぐ後方で横たわる、F4i。 まだ1回も転んでいなかったのに・・。
中央分離帯にぶつかっている車は、パジェロ。 ・・スピンした?! そこに後続車両がぶつかり、多重クラッシュになっている・・。
そうなんです。 丁度そこはバイパスの橋になってる場所で、吹きさらしの冷たい風が吹き抜ける場所だったんです。
見事なまでに橋だけが、完全凍結していました。
「早くバイク起こさなきゃ・・」
そう思って、かがんで力を入れるものの・・、アイスバーンの路面の上では自分の足だけがツルツル滑り・・、どうにもならない。。
すると、F4iの後ろで止まったワンボックスから、お兄さんが2人助けに降りて来てくれました。
3人がかりで苦戦しながら・・、ようやく起こせたF4i。 無事にサイドスタンドを掛け、みっちーが「ありがとうございました・・」と、言い終わった次の瞬間・・・
お兄さん達の乗っていたワンボックスに、コントロールを失った車が追突したのでした。
「うわぁ~!」
3人で一斉にその場を離れ、壁側に逃げましたが・・
「ご・・、ごめんなさい。」 みっちーを助けたばかりに、巻き込まれちゃって・・。
しかも、ぶつかった衝撃で車が前に押し出され・・、バイクに一気に近付いた・・?!
このままじゃ危ないと思い、バイクを路肩に移動させようとしたのですが・・、サイドスタンドを外した瞬間、二本のタイヤでは立ってる事も侭成らず・・、動かす事もできない状態だったのでした。
そして、その後ろからまた1台が追突~! そして、また1台・・。
じわじわと縮まる、車との距離。 多分、次に大きいのが来たら、間違いなくバイクにぶつかる・・。
もう後は、運を天に任せるしかない状態でした。
追突車両から出た液体が、凍結路面に流れ出し、辺り一面水蒸気に包まれたその風景は、まさに事故現場の渦中・・と言った物でした。
「とりあえず、連絡しなくちゃ。」
みっちーは携帯電話を取り出して、二人に連絡を入れました。
「ごめんなさい。 転んじゃった・・。」
ハイエース2台が、みっちーとF4iを引き上げる為、現場に向って来てくれました。
自分の前後で、前3台、後ろ4台が多重クラッシュ。 パトカーや救急車も到着し、現場検証が始まる中・・、ぶん様達のハイエースが到着しました。
検証に来ていたお巡りさんに確認したら、みっちーは一応「単独の転倒」って事で、その場に居残る必要性が無かった為、現場を去る事が許されたのですが・・
ハイエースからラダーを下ろしバイクを積もうとするものの、とにかくタイヤが滑ってしまって、ラダーに乗せる事すら出来ない?!
そこら中にある全てのウエスや毛布類を、全部路面に敷き詰めて、それでどうにか3人掛りでF4iをハイエースに乗せたのでした。
みっちーのせいで車が犠牲になってしまったお兄さん達には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが・・
でも、当のお兄さん達は、「車はどのみち買い換えようと思っていたし、自分達が乗っていたら怪我していたかもしれないし・・」と、あまり気にする様子も無く、笑って言ってくれました。
ちなみに、F4i号のダメージは、カウルのキズの他、右ウィンカーとバックミラーが折れただけで、ハンドルもレバーも折れる事なく、走れる状態・・
みっちー自身も、いっぱい着込んでいたお陰で、擦過傷すら作る事なく、至って無傷。
サーキットを走るのにウィンカーもバックミラーも所詮必要ない・・って事で、結局その日は予定通り那須に行き、一日走って帰って来ました。
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冬になり、「凍結注意」の看板が目に付きだすと、みっちーはいつもあの時の悪夢を思い出すのです。。
自走で走られる皆さん・・、本当に、凍結には十分気を付けて下さいね!

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コメント

  1. みっちー(@^^@) より:

    >milkyさん
    追突された事は無いけど、追突した事は1度だけあります(笑)
    練習会の帰り道、疲れきって信号待ちで眠りに落ちて・・、ブレーキ踏んでる足が緩んで・・前の車に当たって起きました。(^^;
    相手の車はトラックだったのでダメージは無く、事故扱いもせずに許して貰えましたが、、あの時もホント冷や汗かきましたね~。

  2. milky より:

    以前は 自分の運転でスキーに行ってました。
    側溝に落ちてる車や 追突してる車 たくさん見てきましたが・・・
    余裕があるときは ゆっくりブレーキも掛けられますが 突然前の車が止まったりしたときなんか 冷や汗モノでした。
    追突したことは 無いけど 追突されたことがありましたーー;
    バイク通勤してた頃 めったに降らない静岡で雪が降ったときなんか ミニバイクがよくころがってました^^;
    しっかし・・良い方たちに助けられましたね~♪

  3. みっちー(@^^@) より:

    >隊長さま
    あれ? 言ってませんでしたっけ?(^^;
    F4iでの最初の転倒・・かなり衝撃的でしたね~(笑)
    危うく廃車にするとこでした(爆)
    >ぶん様
    今となっては笑い話ですよ~(^^)
    でも本当に・・あの状況の中、よくあれだけで済んだなぁ~って、今更ながら思います。 あれを機に、路面凍結の看板にはかなり敏感になりました。

  4. ぶん田 より:

    本当に凄い路面でしたね~
    俺ですら車体を押さえて前に進めるのが怖かったですもんね~
    しかし今でも自分の判断の悪さでみっちーを危険にさらしてしまったと後悔しています。
    なぜあの時幹線道路は大丈夫などと思ってしまったのか・・ごめんねm(__)m
    迎えに行ってあげれば良かったのに・・・
    冬の一般道、早朝は本当にヤバイです、気をつけてくださいね。

  5. 隊長 より:

    そ,そんな秘話があったのかぁ~ (T◇T)
    こちらは積雪30cm。一気に冬眠モードです。

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