シロ号は、通常の転倒では殆ど壊れないバイクですが、でもそこに何かが絡んだり、予期せぬ事態に陥れば・・やはり壊れる事もあります。
その中でも、一番思い出深いのが・・「タンク」でした。
仲間うちで隊列を組んで走っていた時の事、みっちーが転び、そこに後続車が追突!! ふと見ると・・、シロ号のタンクに後続車のフロントタイヤが、思いっきり食い込んでいました。
片側だけバットで殴ったかの様に、見るも無残な状態に・・。 「タンクって意外とモロい物なのね・・」って、その時初めて知りました。
F3辺りからはタンクの形状が変わって来て、ハンドル付近のタンクの形はかなりスマートなのですが、みっちーが乗っているF2では、その辺り丸みを帯びてて、ハンドルを持って来たい「その」部分が、一番張り出しているのです。
もう少し高い位置にしてしまえば、それも解決できるのですが、そうするとみっちーの体格では、ポジションに対してハンドルの位置が高過ぎて、押さえが効かなくなるのでした。
かと言って、ハンドルを下げるとタンクとの隙間を確保しなければならなくて、必然的に開き気味に・・。
するとフルロックが当たった時にアウト側が遠くなり・・、そこでバランスを崩してしまい、本当によく転んでました。
「この位置にハンドルが持って来れれば、もっと楽に乗れるのに・・ 」 いつも思っていましたが、でも、そこにはタンクの張り出しがあり、現実的に不可能で・・。
みっちーがシロ号に乗るに当たって、最初にぶつかった大きな壁が、この 「タンクの張り出し」 だったのでした。
新しいタンクを注文し、取り付けの為に潰れたタンクを外した時の事でした。 どうせ捨てるタンクだし、片側はそっくりしたまま残っていたので、物は試しで・・・ハンマーで殴ってみました。
すると・・、意外にも簡単に、しかも綺麗にタンクが凹んだのでした!
「これは行ける♪」 その日タンクを取り付けるは止めにして、オリジナルタンクを作ってみる事にしました。
凹ませたい部分をマーキングして、少しずつハンマーで叩いて形を作り、パテで形を整えて塗装したら出来上がり♪ 殆ど違和感もないし、思った以上の出来栄えでした。
まさに、「怪我の功名」・・か!? 転んだお陰でそれまで抱えていた問題を、解決する事ができたのでした。
コメント
参考にしたイメージは、GSF1200だったんですけどね~。
でも、既に凹ませてあるお陰で、転んでも凹まないのが良い所です(笑)
シロ号のタンクを見て思い浮かぶ言葉は
「機能美」
昔のイタリアのバイクみたいでかっこいいですよね。