4月20日から始まった、自宅での療養生活。
1ヶ月後に出される予定の病理検査の結果をみてから治療方針が決まるので、それまでは自分がどうなるのかも分からず、不安な時間を過ごしていました。
もうね、専門書読みあさったり、ネットで色々調べたり‥、でも、調べれば調べるほど怖い情報がいっぱい出て来て、頭がおかしくなりそうなのよね。
それでも、現状から考えられる最悪の事態も想定して、それに対する心積もりはしておきました。
最初の通院は退院の1週間後。 その間は、家で自分でドレンパックの処置をして、体に管が付いたまま生活をしておりました。
何かのはずみで抜けたりしないんだろうか‥って、最初は心配になったけど、ホースの先端は30cmくらい体の中に入っている上、抜けない様に皮膚に縫い付けられていて、更にテープでの固定‥なので、抜ける‥って事は無い様でした。
でもね、その皮膚の内側のドレンホースが結構痛かったんですよね。 丁度、鎖骨骨折した時に入れられるプレートとかが皮膚を押して痛いのと同じ様な感じ。
‥で、4月27日の通院日に、ドレンホースを抜いて貰う事になりました。
周りの人の話では、痛いだの何だの色々聞かされていたんだけど、抜糸する時のチクっていう痛みだけで、ホース抜く時は全然大丈夫でしたね~。
でも、その代わり、抜いたからってそれまでの痛みが一気に無くなる訳ではなく、どちらかと言うと、体に感じる感覚は残ったまま、ホースだけが無くなった‥って感じでした。
まぁ、痛みに関しては徐々に薄れて行くものなので時間が必要な訳ですが、やっぱり体から管を外された爽快感は最高でしたね~♪
身一つって、こんなに楽なんだ~って、感じ。 めっちゃ幸せを感じました。
入院中は9時には寝て4時には起きる生活をしていた為、退院してからもそれがすっかり染みついちゃって、めちゃめちゃ早寝早起きな生活習慣となりました。
起きてから2時間くらい本を読んだり勉強したりして、6時くらいになるとベランダに出て、朝陽を浴びながらリハビリストレッチをするのが日々の日課となりました。
毎日外を見ていると、朝ジョギングしている人とか出勤していく人とか、他人のルーティーンも把握し出して、そんな観察もちょっぴり楽しかったりしました。
術後は、自分のイメージではもっともっと色んな事が出来ないのかな‥って思っていたけど、掃除も洗濯もご飯作りも、家事全般は特に問題なくこなせ、車の運転も買い物も結構一人でも行けちゃってました。
母の日には、お花を買って一人で車を運転して実家まで行ったくらい。 母をビックリさせちゃいました。
唯一、辛かった事と言えば、トランポからのバイクの積み下し。(笑) トラ車は軽いんで行けるんだけど、CRF125でも重くてちょっとヤバかったし、セローなんかとてもじゃないけど絶対ムリ!って感じでしたね。
あと、買い物した荷物を持っていた時に、片手でハイエースのリヤハッチを閉めようと思ったら、激痛が走って思いっきり心が折れましたねぇ。(笑)
人生でこんなにたっぷり時間に余裕が出来たのは、正直初めて?って思えるくらいだったので、専業主婦の生活をある意味満喫していました。
今までやりたくても出来なかった事に着手!
不用品を片付けて、使わない物の断捨離をして、家中の収納を全部1から見直して、すっきり快適に生活できる空間を目指して毎日頑張りました。
そして、昼間は毎日の様にジム通い。
元々通っていたストレッチジムのトレーナーさんに、術後のリハビリメニューを組んで頂いて、毎日頑張ってトレーニングをしてました。
ジムには酸素カプセルもあって、フリーで入る事が出来たので、ドレーンホースが取れた後はしょっちゅう入っていましたね~。
そうそう、ジムのオーナーさんが、鬼滅の刃の単行本を全巻貸して下さったので、じっくり読ませて頂きました。 ‥が、ハマりましたね~。 もうね、号泣でしたよ。 毎日。
特に、無限列車編で煉獄さんが亡くなる直前、「胸を張って生きろ」と語りかけるシーン。
「己の弱さや不甲斐なさに
どれだけ打ちのめされようと
心を燃やせ
歯を食いしばって前を向け
君が足を止めてうずくまっても
時間の流れは止まってくれない
共に寄り添って悲しんではくれない」
「俺がここで死ぬことは気にするな
・・(中略)・・
俺は信じる
君たちを信じる」
そう言って亡くなったあと、炭治郎が
「こんな所でつまづいているような俺は
煉獄さんみたいになれるのかなぁ・・」
と、泣くシーンで、
「弱気なこと言ってんじゃねぇ!!
なれるかなれねぇかなんて
くだらねぇこと言うんじゃねぇ!!
信じると言われたなら
それに応えること以外
考えんじゃねぇ!!
悔しくても泣くんじゃねえ
どんなに惨めでも 恥ずかしくても
生きてかなきゃならねえんだぞ」
‥って、伊之助が、そう泣きながら叫ぶの。
病気が見つかった時、正直、自分の中ではもう人生は終わった‥って思った。
今までの様に、バイクには乗れない‥って思った。
でも、みんなが‥、周りのみんなが、「待ってるから!」 って。 みんながみんなが、「信じてるから!」 って言ってくれた。
このシーンに、その時の事が、想いが、全て重なっちゃうのよね。
弱気なこと言ってんじゃねぇ!
なれるかなれないかなんて、くだらないこと言うんじゃねぇ!
信じると言われたなら、それに応えること以外、考えるんじゃねぇ!
そう伊之助に鼓舞された気になって、みっちーは、毎日毎日鬼滅の刃で大泣きをし、出来ない言い訳を探すのではなく、出来る為にどうすれば良いのかを考え続けるのでした。
勿論、その後、映画館にも行きました。 旦那さまと一緒に映画を見に行くなんて、何十年振りだろう‥って感じでしたけど。
そして、今週末には無限列車編のテレビ放送が♪
また、あのシーンで号泣しそうな気がするけど、「胸を張って生きていこう!」 と、心に決めたみっちーなのでありました。