ブリーフィングも終了し、9時からの練習走行が始まりました。
いつもだと、色んな進行に追われてしまい練習走行で走る時間は無いのですが、今年は少し余裕があり、「みっちーも少し練習で走っておけば~?」 「タイヤも新しい事だしさ~。」 なんて話になるのでした。
そう‥
ウチのチーム、毎年BSを使ってましたが、今年は新しいタイヤを入れていたんです。 貰い物があるから、それ使おうか~って話になって。
確かに、ミニバイクのレースでは実績もあり評判も良く、昨年SRIME Raingも使ってたタイヤ。 それ故、大きな問題は無いだろう‥と軽く考え、みんな特に気にもしていませんでした。
しかーし、練習走行がスタートして、僅か数分。 1コーナーにて派手なクラッシュ!!
どこのチームか?と思ったら、ゼッケン5番。 ウチのチームな訳でして、、ライダーだったぶん様がバイクを押しながらピットに戻って来たのでした。
何か、いきなりフロントから逝ったとの事。
まだまだ朝で路面温度も低かったし、左コーナー続きの中でスピードの乗る1コーナーはタイヤが冷えてしまったりして転倒リスクは高いんだけど、、それでもそんなにペースを上げてた訳でもないし、とにかく転んだ理由が分からない‥と。
まぁ、それでも、右側の皮むきがしきれていなかったんじゃないか‥って事になり、曲がったステップのボルトを交換した後に、masamasaさんがコースに入って行ったのですが、、
流して走ってるペースなのに、再び1コーナーにて転倒!
ほんのちょっとのギャップを拾った?‥と思った次の瞬間には、成す術もなくフロントから転倒したとの事でした。
「ヤバいよ、コレ。」 「レース出来るレベルじゃない‥。」
おこげ一同、マジ青褪める。
おごげに投票していた人達も、失敗した~って顔してる。
まぁ、ジムカーナだってタイヤを換えればそれに合わせてサスや足回りを弄る訳で、それもせずにポンとタイヤだけ換えたって上手く走れる訳などない‥とは、分かっていたはずなんだけど、当日の練習走行でちょこちょこっと弄って誤魔化しちゃえば、それで乗り切れるんじゃない?‥って、きっとみんなが思っていたんだと思います。
しかし、それが全く通用しなかった‥。
とりあえず、去年履いてたSRIME Raingからセッティングデータを教えて貰って、それを参考に調整してみる。
ちなみに、KSR110は転ぶと必ずステップのボルトが曲がるため、毎回交換しなければならず、その他の作業でてんやわんやしているうちに練習時間は終了となり、みっちーの練習走行はおろか、masamasaさんの練習走行も取れないまま、グリットタイムとなっちゃうのでした。
とりあえず、「無理しなくていいから。」 「気を付けて。」 って、スタートライダーのmasamasaさんを送り出す。
30秒縛りのローリングタイム。
先頭がSRIME Raingだった事もあり、先頭のペースに合わせれば間違いない‥と、みんな思っていたのでしょう。
特に波乱も起きる事無く、5周後に日章旗の合図によりレーススタートとなりました。
そしてレースが始まると、勢いのいい#9「富士の会」のけんじさんが、一気にトップに躍り出る!
そして、その後ろを淡々と追走する#6「SRIME Raing」。
いまいちペースを上げられない#5「おこげ」は、じわりじわりと引き離され‥
大丈夫かなぁ‥と、見守っていたその矢先‥
またしても1コーナーにてフロントから。 火花を散らしてKSRとmasamasaさんがコースアウト!
スタート5分の出来事でした。
もう完全に傷心状態のmasamasaさん。
そりゃそうだよね。 今までした事もない転倒を2度も立て続けに味わったら、ビビっちゃうのも仕方ないよ。。
ピット作業で約20分間タイムロスしたウチのチームは、トップチームと約50周の差がついて、ダントツ最下位となるのでした。
その間、トップ2チームは数秒差のまま周回数を重ねて行き‥
その後ろを、数周遅れで追う#12「も~むす」。
若干の差は付いてるものの、「おこげ」が陥落した事で入賞の可能性がグンと上がった#71「ぷろじぇくとい~」。
5チームしかいないから、他のチームに何かあればあっという間に3位以内に入れる可能性が出て来るのよね~。
そんな中、ウチのチームもどうにかマシンを復活させ、足回りにもちょい手を加え、セカンドライダーの店長がコースインして行きました。
‥で、各チーム、ライダー交代をして行く中、まだまだスタートライダーのまっちゃんが粘る#6「SRIME Raing」。
他のチームがピットインをしている間に周回数を稼いでおいて、少しでも差を広げよう‥と言う戦略だったかと思われますが‥
長時間全力で走り続けたまっちゃんは、交代後には精も根も尽き果てて、暫くその場にヘタリ込んでおりました。
‥で、とりあえず、走り続けてはいるものの、依然として不安の拭えない#5「おこげ」。
走り出してすぐの転倒が無かった事で、ホッとしたのも束の間‥。
店長が坂下で止まってる?
転んだのか? そうでないのか? ピットからは見えないので、その状況が分からない。
すると、間もなく店長が戻って来て、「ステップとブレーキペダルのボルトが緩んでプラプラになった~。」 って。
とりあえず、締めれば直るトラブルだったので、一同ホッ。。
ちなみに、マシンの方は?‥と聞くと、「朝よりはマシになって来たけどやっぱり怖くて攻められない。」 って。
まだ一回もこの状態で乗っていないみっちーは、タイヤの感触も分からない。
交代時間は、もう間もなく‥。
怪我する訳には行かないのに‥、果たして大丈夫だろうか‥と、不安でいっぱいになるのでした。