もの凄~く間が開いてしまいましたが、日高2日目のレポです。
前の日の最初のテストでスタックしてしまった所のラインを、もう一度確認しておきたくて、4時半起きしてコースを歩いてみました。
ここが問題のヤチの場所。
みっちーは写真の右端(進行方向から言うと左ライン)でハマったんだけど、左(進行方向の右ライン)の方がコンディションは良かったですね。
ただ良い方のラインの中でも、ぬかるんだ轍と比較的地盤の固めな轍があったんで、どこがアタリでどこがハズレかをしっかり確認。 結果、右から3本目の轍を狙う!と決め、アプローチラインを頭に入れておきました。
前日までの予報では一日曇りのはずだったのに、だんだん雲行きが怪しくなり、IAがスタートする頃には結構な雨が降って来ました。
ゲレンデもあっという間に霧の中。。
当初、カッパは着ないつもりでいたけれど、雨に濡れながら林道区間を走ったら、絶対に冷えて寒さで体が動かなくなる‥と思ったので、上だけカッパを着る事に。
トランポに戻って、再度準備をし直しました。
そして、承認クラスのスタート。
IAがスタートして行ってから1時間近く経っていたから、コンディションも随分悪化して来ていました。
路面を見ながら慎重に、でも止まらない様にしっかりとアクセル開けながら、問題のあのヤチまで行くと、右側ラインにスタック車両が‥!
よく見たら、2本目ラインでハマっている。 あ‥、そこはハズレラインだよ。。
このコンディション、止まっているバイクのすぐ横を振られずに走り抜けるのは結構勇気が要ったけど、躊躇したら絶対に上れなくなると思ったので、集中して、狙った3本目の轍へと突っ込んだ。
「やった!! 上った!」
一瞬ホッとして前を見ると、スタッフさんがテープで目の前の道を塞いだ? そして、左に行け!との合図?
「あ~、コースカットになったのかぁ。」
どうやら承認Cクラスは、上まで行かずに途中で折り返すコースになった様でした。
そんな訳で、無事にゲレンデテストを終え、ミシマТC1を目指すのでした。
ミシマまでの35kmの林道は、前の日もタイム設定がキツかった区間。
雨の降り出しがもう数時間早かったら、雨の日用のタイム設定(Cタイム)になっていたかもしれないけど、タイム設定はBタイムのままコンディションだけマディなんで、相当キツいと予想が立つのでありました。
そんな中、暫く走ると後ろから凄い追い上げで走って来るバイクが一台。 よく見ると、チームメイトのスズキさん? どいてくれ~って叫んでる?
みっちーより先にスタートしたはずのスズキさんが後ろにいる‥って事は、何かあったに違いないんだけど、とにかく相当急いでいる事は分かったので、すぐに道を譲りました。
ちなみに、スズキさんに何があったのか?‥と言うと、先程のゲレンデテストで、スズキさんだけカットルートに誘導されず、フルコースを走らされてしまった模様。
まぁ、最終的にはこの不利益は相殺される措置は取られたのですが、スズキさんの加速が良過ぎてテープの封鎖が間に合わなかったみたいです。(笑)
雨は結構な本降りで、カッパを着てても全身ずぶ濡れ。 それでも風除けにはなったので、あの一枚は着ておいて本当に良かったです。
モヤの掛かった日高の林道。 単独走行になっていたから殆ど誰とも遭遇せず、ただひたすらに走り続ける‥。 前日とは打って変わって、グレイ一色の静かな世界。
レースだから、目的地が分かっているから、一人でも走っていられるけど、これがツーリングとかだったらとてもじゃないけど怖くて無理だわ~。
「あとどれくらい? 時間は? 距離は?」 「セローのメーターで46kmだったはず。」‥と思って見たら、雨のせいでデジタルメーターが全く見えなくなっていた~~!!
時間も距離も分からないよ。。 せめて、ハンドルに時計を付けておけば良かった‥と、ちょっと後悔しました。
そして、ミシマTCに到着。
時間は?!
オンタイムの1分前!!
この雨の中、給油している余裕は無いので、とにかくそのままチェックを受け、先に進むのでありました。
ミシマETでは、先にスタートした人のスタック待ちで少しタイムロスしたけれど、川も無事に渡れたし、丸太もちゃんと越えられたし、とりあえず大きなミスはせずに無事クリア。
その後、ホロナイ林道を抜け、峠や川を越えながら先に進んで行きました。
しかーし、ТC2の日高峠に着く頃には、チームメイトのワシズさんが遅れ出し、遅着が付き始めるのでした。
同じ承認クラスでも、BとCでは若干難易度が違うので、ワシズさんが走っている承認Bはちょっとハードなコースなのです。
ТC3の若葉団地XT。
ここまでは、ワシズさんの姿を確認していたんだけど‥、その後、承認Bクラスはパンケ川を通るルートで、承認Cクラスは一般道にて貯木場CTへと向かうのでした。
貯木場のテストを終えると、ここからの川渡りがみっちーにとっては最大の難関。 何度このパンケ川に、完走を阻止され続けた事か‥。 なので、気を引き締めて行きましたが、雨のせいで前日とは比べ物にならない程の水の量~~。
水の深さと流れの速さで、バイクが押し流されそうな感覚になるの。
とにかく、勢いを殺しちゃったら水の流れに負ける!‥と思って、対岸に飛び移るくらいの気持ちを持って走りました。
どっちに行けば良いのか分からなくなった時には、下手に動かず、後ろから来る人を待って先に行って貰い、安全を確認した上で付いて行く‥。(おい)
とにかく、一瞬の判断ミスで全てを棒に振る‥って事は、イヤと言う程味わって来たんで、石橋は叩いて叩いて渡るのです。
そんな、パンケ川の終わりも見えて来た辺りで、セローがエンスト。
ガソリンが無くなった様で、リザーブに切り替えました。
ТC4まで、西山林道は5kmくらい。 その後、クリーンセンターTCまでは3~4kmってトコだから、多分ガソリンは持ってくれると思うけど、心配なのはクリーンセンター手前の川。
渡っている最中にガソリンが足りなくなって、ブスブスッ‥とかってなっちゃうのが一番怖かったのですが、まぁ、あと10㎞くらいなら多分大丈夫だろう‥と。 セローを信じるのでありました。
そんな訳で、林道も一般道も超~エコ走行で走り抜き、クリーンセンターТCに到着。 無事、ガソリンを入れる事が出来ました。
しかーし、ワシズさんがやっぱり居ない。 若葉TCで別れて以来、姿を見かけていないのです。。
とりあえず、給油作業が終わった後、社長とうちの旦那さま達がワシズさん探しに出掛けて行きましたが、2年前に私がセローを水没させた船水橋の橋の下で、水没してエンジンが掛からなくなったワシズさんのバイクを発見するのでした。
クリーンセンターを出た後は、難所と言われている町牧へ。
初めて日高に来た時も2日間雨に降られたけど、その時は自分じゃどうにもならなくて、スタッフさんに代走して貰ったんですよね。
走りながら、「あ~、あれはココだったんだ!」って、あの時の景色が甦って来ると同時に、今、この雨の中その場所を、自分の力で走れている事に嬉しさを覚えるのでした。
町牧の難所を抜けると、その後は長い林道区間。
ロックガーデンやロックスのダイナマイト区間では、岩場の壮大な景色が続き、その後は岩内林道、モトスギ線、三岡林道‥と、延々と林道を走り続けます。
雨の林道。 水があちこちから流れ出している路面。
「水の流れている中が一番グリップするんだ!」 太田塾の夏合宿で社長に教えて貰った事が、この日、大いに役立ちました。 本当に、雨の日高をこうやって楽しく走っていられるのは、あの日があったお蔭だと、心から感謝してました。
コースはどんどん荒れて行きましたが、スタッフさん達の努力のお陰で進んで行く事が出来ました。
そんな中、自分的には2回程、大きなミスをしました。
1回は、前にハマっている人が居たんで、ラインを変えて行こうとしたら、掘られたラインに入ってしまい、セローのリヤタイヤがどっぷりハマってしまった事。
バイクから下りても、セローだけウィリー状態で立っている。(笑)
もう、自力では無理だと判断し、誰か来るのを待っていたら、後ろから来たお兄さんが別のラインでハマった~。
チャンス!!と思い、「手伝いましょうか?」と声を掛けたら、「ありがとうございます。こっちが終わったら、そっちも手伝います!」って。 そのお言葉を、待っていたのよ~♪(笑)
そんな訳で、助け合いのオトモダチ作戦で乗り切りました。
もう1回は、小さな橋から落ちかけた事。
リヤが滑ってバランスを崩して、足を着こうとしたら足の下に橋が無くて、そのままみっちーは下まで落ちて(1mくらいだけど)、セローも一緒に落ちると思ったら、コンクリの支柱に当たって止まった‥って言う感じ。 あれ、落ちてたら、リカバリーは無理だったかも。
外装には傷が入ったけど、そのお陰で命拾いした~って感じでした。
まぁ、そんな出来事もありながら、何とか無事にオンタイムで高原荘まで戻って来ました。
あとは最後のゲレンデテストを残すのみ。
ぱっと見だけでも、あっちこっちにスタック車両が止まっているし、ここまで来たって最後のゲレンデで帰って来れずにタイムオーバーって事もあるし(2年前がそうだった)、正直、ここが最大の勝負かもしれないな~って感じでした。
とりあえず、手前でリヤの空気圧を最大限まで落として‥と、思ったら、スタッフさんに、こっちこっち~と手招きで呼ばれた?
何と! 承認Cクラスは最後のゲレンデテストはカットとの事でした。
走るつもりでいただけに、ちょっと拍子抜けしちゃったけど、そのままパドックへと戻るのでした。
CWクラス、まだ誰も戻って来ていないパルクフェルメに一番乗り♪
日高を完走する為に、頑張り続けて来た色々な出来事が、じわじわと思い出されて、感無量‥って感じでした。
2日間のリザルト。
毎年、毎年、何かしら失敗をやらかして、最下位以外取った事が無かったけど(笑)、4年がかりで初優勝♪
レースが終了する頃には、雨も上がって青空が見えてきました。
CWクラスの表彰式。
そして、クラブチームでも。
ワシズさんは水没により順位を落としてしまいましたが、スズキさんCクラス1位、みっちーCWクラス1位のポイントが効いて、太田塾チーム、優勝する事ができました。
何度も何度も諦めそうになりながら、頑張り続けて来たけれど、諦めないで本当に良かった。。
沢山の思い出をありがとう~♪
高原荘から見た空が、めちゃめちゃ感動的でした。
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レース後は、恵庭のサッポロビール園にて打ち上げです。
大満足の2019年の日高でした。