9月20日(日)、「日高スリーデイズエンデューロ」2日目。 ちなみに、ウチの旦那さまの誕生日でもありました。
2日目の朝も、辺り一面真っ白で、雲の中からポツポツと雨の雫が落ちて来る・・、相変わらず残念な天気となってしまうのでした。
そして、朝から結構体も疲れている。。
途中リタイヤしたとは言え、慣れないセローで一日奮闘したせいか、筋肉痛も来ている感じ。
「こんなんで、3日間も走れるのかなぁ・・。」 って、ちょっと心配にもなりましたが、初日にリタイヤしている選手は3日目は無い・・とも聞いていたから、もしかしたら、この日で終わりになるのかな?・・と。
その辺り、良く分からないまま、スタートとなって行くのでした。
基本的に走るルートは初日と同じと言われてましたが、あまりに完走者が少なかった為、かなり見直しも入った様で、難所となっていた場所は随分とカットされておりました。
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そして、スタート。
目標は、とりあえず1周して来る事。
ちなみに、このコース、CWクラスは本来2周走るオーダーでして、指定された時間内(+60分までオーバー可)に、2周回れば良い訳です。
スタートしてからTC1までは、初日に走ったスキー場区間がカットになってて、いきなり公道に出て行くルートになっていました。
最初の上り坂も、怪我した下りも、丸太が並んでいた所も、全部カットになった感じ。 それゆえ、スタート後しばらくは、快調に走り続けて行ったのでした。
一緒にスタートをした2人は、フラットダートがとっても速くて、みっちーはあっという間に置いて行かれる~って状態でした。 ・・で、ちょっと路面がヌタってる所でハマっていると追い付く感じ。
そして、TC1に到着。
コースも短くなったせいか、最初のタイムチェックとなるTC1には、2分遅れただけで到着できました。
・・って、本当は遅れちゃいけないんだろうけど、前の日はこの区間だけで30分以上遅れてたから、2分くらいはみっちーにとっては気にするレベルじゃないのよ。(笑)
TC1からTC2の公道区間も、前日のペースで間に合ったんだから、遅れる事はないだろう・・と、ほぼほぼ同じペースで走行。
今回は、トレーラー渋滞で待たされる事が無かった為、1分前に到着し、時間を確認した上でオンタイムチェックを受けました。
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そして、TC2からTC3へ向かう区間。
ここは、前日通りのコースが残されていた感じです。 あっちこっちに沢渡りがあるシチュエーション。
雨続きで水かさは増していましたが、沢は嫌いじゃなかったから、結構楽しかったかも。
ちなみに、セローは倒すと1人じゃ起こせない・・って分かったから、とにかくこの日はバイクを倒してしまわない様に気を付けて、かなり慎重に走ってました。
ちょっと怪しい感じの所は、バイクを止めて、下りてラインを確認してから走ったし。
今思うと、あそこまで確認するまでも無かったな~って思うけど、その時は、ハマるよりかは確認した方がいい・・と思って。 出来るだけ、他の人に迷惑掛けないで走っていたい。 そう思ったのでした。
途中ぬちゃぬちゃっだったエリアで、轍のラインを変えようとしてバイクを倒してしまった時に、1回だけ引き起こしを手伝って貰ったけど、それ以外は、他の選手がハマっているのを助ける事が多い日でした。
助ける事で自分の遅着が増えてしまうのは分かっていたけど、どーせ自分は初日でリタイヤしているから、リザルトの結果は残らないし。 前の日に、自分がして貰った事の有り難さを思うと、助けない訳には行かないのです。
引き起こしのお手伝いもしてあげたし、ハマって出られなくなってたバイクも押してあげた。 そして、熊笹に落ちてるバイクも(笑)、引き出すお手伝いをしてあげた。
その度に、自分が貰った恩を返せている気になって、心がほんわかして来るのでした。
ゴーグルの付け直しをしている時、前方に居たカメラマンさんに気が付いたトコ。 お気に入りの一枚です。 ありがとうございます。
TC3のタイムチェックには15分ほど遅着したけど、最初の遅着と合わせても、まだまだ60分には余裕アリ。
その後、TC4までの公道区間はオンタイムで行き、いよいよ昨日リタイヤした「町牧エンデューロテスト」区間へと入って行くのでありました。
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町牧エンデューロテストの入口に到着~。
前の日よりかは、かなり順調にココまで来たけど、果たしてゴールできるのか・・。 ドキドキしながらのスタートです。
序盤、初日に落ちた所の熊笹エリアでは、昨日助けて下さったマーシャルさんがスタンバイしてくれていました。
「今日は落ちずに通れましたよ~。」 そう伝えながら、無事クリア。
・・で、前の日、最初の難所となってた上り坂には、この日も4人ほどヘルパーさんが居ましたが、また右ラインから上がって来い・・と。
しかしながら、やはり右からは上がれずに失敗。。
・・で、昨日左から上がれたから、左から行ってみたい旨を伝えると、やり直しをするその場所まで、4人でバイクを移動させて下さいました。
呼吸を整え、集中をして、アクセルを開ける!
路面も荒れて来ていたから難易度も上がっていたけど、上れるイメージを最後まで信じてトライしたら、無事に登頂成功~♪
そして、その後は、前の日の勉強がかなり生きた感じです。
上手な人達の上り方を沢山見られていた事や、マーシャルさんがセローで走ってくれた事が、良いイメージとして自分の記憶に残ったから、昨日は出来ないと思えた事が、今日は自分でも出来る様になっていたの。
「あ・・出来た♪」 とか、「あ・・上れた♪」 とか、そんな感動が続いてくれて、何かセローで走っている事が、楽しくなって来るのでした。
そろそろ来るな・・と思った辺りで、この日もやはり速い人達に抜かれたけど、前の日みたいに、ビビって変な所で止まってしまって、そのせいでそこから脱出できなくなった~みたいな失敗も、二度と繰り返しませんでした。
しかーし、長い下り坂を下っていた時、前方に、進路変更を誘導をする選手の姿が見えたんです。
どうやら、転倒者がいるらしく、こっちには来ないであっちのラインに行ってくれ・・みたいに合図してるのですが、、女性クラス(全日本)の選手が倒れている様で、4~5人の選手が救助にあたってる状態でした。
かなり心配だったけど、自分が止まっても足手まといになるだけだし、とにかく自分は行くしかない・・と。 多分、コースは閉鎖になると思ったから、このコースから早く出る事が一番の協力だと思い、先を急ぐのでありました。
前の日にリタイヤした場所を通過して・・、そこから先は、初めて走る区間だ~と、ドキドキしながら先に進む。
ビビってちょっと泣きそうになった下り坂とかもあったけど、慎重に行ったらどうにか走り抜けられて・・
・・っつーか、この辺りから、押して下る様な下り坂では、あえてバイクをエンストさせて、ギアが入った状態でチビチビクラッチを切って行く・・と言う手段を使い始めてました。
エンジンが掛かっている状態だと、半クラを多用する事になってしまい、更にはバイクを制御する手段が、フロントブレーキのみになってしまうんですよね。
・・で、ぬちゃぬちゃのコンディションだと、タイヤなんかあっという間に目詰まりしてブレーキも効かなくなっちゃうから、めちゃめちゃ大変だった訳。
それが、エンストさせてる事で左手の負担も無くなるし、ギアを入れていればブレーキレバーを握ってなくてもバイクが落ちてく事も無いし・・で、安定してバイクを下せたんです。
ただし、コレが正しいのかどうかは分からないし、結果的にはその先のトラブルに繋がってしまうのですが・・。
町牧テストのゴールゲートが見えて来て、ようやく1つ目のタイムアタックをクリアしました。
掲示板にタイムが出ていた様ですが、そんなの見ている余裕もなく、通り過ぎてしまいましたが、46分30秒で、CWクラスの中では3位のタイムだった様です。
その後、町牧エンデューロテストの入口には救急隊が集まり始め、案の定、テスト区間は閉鎖となり、救急車や救助のヘリが動き回っていた訳ですが・・
「救急隊が出動している」 と言う事以外、何の情報も入って来なかったパドックでは、いつまでも戻って来ないみっちーを案じて、旦那さまはかなり心配したそうです・・。
そのうち、先に戻ったメンバーから、「走っていたから大丈夫ですよ。」 とか、「もうじき来ると思いますよ。」 みたいな情報を頂いて、安堵したとの事でした。
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・・で、町牧エンデューロテストを終えて、その後、2つ目のエンデューロテストである「パリティエンデューロテスト」へと入って行くのでありました。
こっちの方が難しくないって聞いていたし、距離も3kmくらいだったから、あともうちょっと・・って言う感じ。 順調に走り出して行ったのですが・・
バイク1台が通れる幅の上り坂で、真ん中に一本ラインがあったけど結構深い轍になってて、でも、もうそこしか行けなかったから入って行ったんですよね。
しかーし、リヤタイヤがズボッと轍の窪みにハマって、動けなくなってしまったんです。
みっちーの後ろから来た1人目の選手は、すぐにそれに気が付いて、みっちーを避けるラインで抜けて行ってくれたんだけど、その後から来た選手がみっちーの轍に入って来ちゃって、あっという間に渋滞が起きてしまったんです。
タイムアタック区間だか、みんな急いでいる訳だし・・、どうにかしようと頑張ったけと、もがけばもがく程路面が掘れて、状況は悪化するばかり。
もうね、針のむしろ状態です・・。
更には、クラッチも怪しくなってきて、バッテリーまで弱々に・・。
あまりにも背後のプレッシャーが辛過ぎて、こんな事なら熊笹の崖に落ちた方がマシだったよ~って思ったけど、こーゆー所に限って崖すら無い訳で、、
「もう・・無理。。」 ってなった時、後ろの選手がバイクから下りて来て、押して下さったのでした。
そんな訳で、どうにか轍から脱出でき、その先のちょっと広い所に移動して、後ろの人達を行かせる事が出来たのですが、いざ、自分がスタートしようと思ったら、キュルキュル・・、キュル・・って、バッテリーが・・死にかけてる?!
そう・・、セローは常時ライトが点灯しているバイクゆえ、キーをONのままエンジンを止めていた事で、バッテリーが弱ってしまっていたんです。
しかも、ココでかなりもがいてしまったから・・、バッテリーにもクラッチにもかなり負担を掛けた様で、最後はキュル・・で止まってしまい、始動不能となっちゃうのでした。
「とりあえず、少し休ませよう。」 と、キーをOFFにして少し休憩。
「こーゆー時って、どうすればいいんだろう。」 ・・と、静まり返った森の中で、たそがれながら考える・・。
バッテリーの予備・・、充電したのに忘れて置いて来ちゃったし。 予備があれば、最悪歩いて取りに行って、付け替える・・って事も出来たのに。 ・・とか、まぁ、色々思った訳で、、
5分くらい、たそがれてたかな・・?
「もしかして、ちょっと復活してくれたかな?」 と、試しにセルを回してみたら、さっきよりちょっと元気になっていて、エンジンが掛かってくれたんです!!
「やった~~♪ 生き返った♪」
あの時も、ホント嬉しかったなぁ。。
そんな訳で、21分38秒と言うタイムで、ようやくパリティエンデューロテストから脱出出来たのでありました。
すると、ゲレンデが見えて来て、ひだか高原荘も見えて来て、どうにか1周して来ました!
「帰って来たんだ~」 「帰って来れたんだ~~!」 って事で、もうね、胸がいっぱい。。
1周目のタイムチェックとなるTC5への到着には、62分タイムオーバーしてたから、残念ながらこの時点で既に失格しちゃっていたけれど、1周回って来れた・・って事で、気持ちは十分満足をしておりました。
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・・と言う事で、朝9時17分にスタートして、12時37分にようやく戻って来た感じ。
掛かった時間は、3時間20分。
・・で、CWクラスのオーダーは、本来ここを2周する事になっていて、1周目に46分掛かっていた町牧区間が無くなったから、時間的にはかなり余裕は生まれる状態になっていました。
だからもし、もう少し早く帰って来れてて、バッテリーの予備も持っていたら、バッテリーを付け替えて2周目に行ったかもしれないけど、
この状態でまた行って(タイムオーバーだったとしても、行く事は可能)、途中でバッテリーが終わってしまい、帰って来れなくなっちゃったら、他の人にも迷惑かけてしまう・・と思った訳。
・・で、本来だと、初日に1回リタイヤしていると3日目は走れない事になってましたが、この日もフィニッシュタイム+2時間以内(16時04分まで)に再車検を受ければ、3日目も走れる・・と言う、救済措置が出されたのでした。
・・と言う事で、晴れるであろう3日目の為に準備をした方が良い・・と判断し、リタイヤ届けを提出して、終わりにする事に致しました。
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前日の慌ただしさとは打って変わって、この日は整備時間が4時間近くもあった為、かなり余裕な状態です。
洗車場も、お昼過ぎはまだまだ混んでいなかったし。
ちなみに、バイクだけでなく、ウェアーも高圧洗浄機で泥落としします。 最初にコレをやっておかないと、洗濯機も泥だらけになっちゃうし、汚れも落ちてくれないので。
でもね~、北海道の水は冷たいのよ。。
高圧洗浄も結構痛い。。
・・で、バイク洗って、自分も洗って(笑)、全身びしょ濡れの状態でバイクの拭き上げして、ガソリン入れて・・
ちょっと緩んだハンドガードの増し締めして、とりあえず、15時過ぎに車検に行ったのでありました。
しかーし、その時間帯が悪かった・・。
そもそも、本格的なオンタイムエンデューロが初めてだったゆえ、時間の流れが読めてなかったんですよね。。
丁度、他のクラスの選手がフィニッシュとなる時間に入り、この日完走して来た選手が、次々と車検の列に並んで来る訳。
・・で、当然ながら完走した選手が優先なので、リタイヤ組は後回しな訳で、「手が空いたタイミングで見ます。」 って言われたんだけど、全く切れる事はなく・・40分くらい待たされたの。。
雨は上がっていたとは言え、濡れたウェアーを着たままだから、かなり寒かった訳でして、、ちょっと風邪引きかけました。
あと10分、早く車検に行っていれば、避けられた事だったんだけど。。
とりあえず、バイクだけ先に終わらせてから、その後ウェアーを洗って着替える・・ってした方が、賢かったかもしれないです。
ま、そんな訳で、泥だらけのバイクが並ぶ中、やたらと丁寧に洗車されたみっちーのバイク。(笑)
DNFではあるけれど、日高を1周走れた事で、ちょっと誇らしく見えました。
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その後、着替えて、お風呂に入って、泥だらけのウェアー洗濯して・・。 ちなみに、ひだか高原荘には洗濯機が1台しかないゆえ、洗濯するのも大変です。
でも、持って行った洗濯グッズはかなり役に立ちました。
そんな感じで、二日目終了。
ちなみに、手の平に貼ってた傷パワーパッドは、傷口からの汁と雨とでぐちゃぐちゃになっていましたが、それでも傷は守ってくれてて、この日一日痛みを感じる事はなく、走って来れたのでありました。
そして、町牧で救助されていた選手も、大事には至る事はなく病院から戻って来たとの事で、ホッとするのでありました。
そうそう、この日の走行動画が、ウブカタさんのブログに貼ってありますので、興味のある方はどうぞ♪
・・と言う事で、3日目につづく。