WEX第2戦・爺ヶ岳レポ2

オフロード

爺ヶ岳レポの続き~。 レースもいよいよ、終盤を迎えようとしていました。
レース経過1時間くらいまでは、一度もエンストもスタックもせず、そのお陰で体力の方にも余裕が残っていたのですが、終盤は、コースのコンディションもホント悪くなって来て、もう転ばずに走って来るのが精一杯な状態でした。
「あと何分で終わるんだろう・・。」 時間の方も気になりだす。


すると・・、ゲートに向かう最後の下り坂の所で、ゆりねーさんが、「あと10分!」 って、合図を出してくれたんですよね。
「あ・・、あと10分で終わるんだ。」 一瞬気持ちがホッとする。
しかーし、ゆりねーさんの居る方に目を奪われていた事で、その先にある雪の路面に吸い込まれる様に行っちゃって、あわや転倒・・みたいな感じに。。
ねーさんも、もっと危なくない場所で教えてあげれば良かったかも・・って、一瞬思ったそうですが、とりあえず、転ばないで良かったです。
でもね、順位の方も、途中まではクラス1位である事を確認できていたのですが・・、何か、途中から自分の番号を見付けられなくなったんですよね。

いちいち止まって確認していた訳じゃないんで、あ~見落としちゃった・・くらいに思っていたのですが、自分が何周しているのか?確認できなくなってる事を、ちょっと気にしておりました。
そして、また周回数を重ねる為に、再びコースに向かうみっちー。
しかーし、自分が走るライン上は、止まっている人で溢れ返ってる状態で、ベストラインを選べなくなって来てたんですよね。

コースはね、もう、田んぼみたいな状態なのよ。
更に、人を避けながら何とか前に進んで行くと、その先には物凄~く深い轍があったりして・・、タイヤの小さいソリ号では、もう限界・・っつー状態なの。
何とか・・、ホント、何とか・・って言う感じで、ようやく1周走り抜けて来たけれど・・、出来る事ならもうここで、気持ち良くレースを終えたかった。。
しかーし・・
ゲートラインでみっちーの目に飛び込んで来た物は・・、チェッカーフラッグではなくて、無情にも「ラスト1周」の表示ボード。。

あ・・、あと1周。 果たして回って来れるんだろうか・・。 あそこの難所は、クリアできる自信が無いよ。。
ちなみに、みっちーのすぐ後ろには、トップの選手が迫って来ていた状態で・・
それを分かってて、もうコースには入りたくない・・っつー人は、ゲートの手前で抜かれるのを待ってる状態だったそうで・・
でも、そんな事を知らないみっちーは、最悪コンディションのコースへと再び挑んでしまうのでした。
案の定・・、不安を抱いていた大坂の所では、さっきにも増して止まっている人が増えてる状態。
自分が通っていたベストラインは、沢山の人の待機場所になってる雰囲気。。
更に、轍を避けて・・とか言っても、既に轍なんか全部耕されてる状態だから、ロクに見えなくなっているのよ。

オーバーヒートを起こしちゃって、白煙上げてるバイクもいっぱい。。
仕方なく、人の居ないラインを目指して、一度も通った事のない所から上を目指して行ったのですが、、やっぱりコレが失敗で、V字溝の手前にてスタックをしてしまうのでした。
「仕方ない。。 下りて押すか・・。」
初めてバイクから下りたよ。
でも、めちゃめちゃ重たいマディの中、しかも上り坂でして・・、更に1時間10分くらい走り続けたみっちーは、結構フラフラな訳でして・・
それでも何とか、何とか・・何とか・・、頑張ってバイクを押して上る。
アクセル全開で開けていても、タイヤは虚しく空転している状態で・・、周りで止まっている人達は、既にレースを諦めて終わりを待ってる人達ばかり。
「レース止めちゃっているんなら、せめてそのライン開けてくれよ。」
「あたしはまだ、ゴールを諦めていないんだよ。」 って、心の中で思ったけど、、きっと、周りもどうにも出来ずにそこに居るしかないんだろうな・・。
ハァハァゼィゼィ言いながら、何とかV字溝を抜けられそうな所まで頑張った。
「戻りたい。 戻りたいよ。 何としてでもゴールまで・・。」
「最後の最後にリタイヤだなんて、絶対イヤだよ。。」
しかしながら、その場所で完全にスタック状態に陥ってしまい、みっちーも力尽きて、ついにソリ号をエンストさせてしまうのでした。
「もうダメだ・・。 ここでキックが出来る体力は残ってないよ。」
ゴールしたかった。。
リタイヤは嫌だ・・。
汗と蒸気と泥に混じって、思わず涙もウルウルして来る・・。
すると・・、フラフラになっているみっちーの元にマーシャルさんが寄って来て、反対側からサクっとキックをしてエンジンを掛けてくれたのでした!!
もう、神様に見えたよっ。。
更に、「下りて押す時には、こうやってシートを腰で押さえて、リヤに荷重を掛けながらアクセル開けるんだよ。」 って、そのまま見本を見せる様に、スタックしていたソリ号を救出して下さったんです。
もうね、言葉にならない言葉を必死に絞り出しながら、「ありがとうございます・・(ゼイゼイ・・)、ありがとうございます・・(ゼイゼイ・・)。」 って、過呼吸状態で必死にお礼を言うのでした。
ここさえ抜ければ大丈夫だ。 あとは、もう転ばない様にゴールまで戻ればいい。
これで、リタイヤせずに済んだ・・。
多分、みっちーがゴールを目指して走る選手の、一番最後だったのかも。
フラフラになりながら・・
ゴールを目指して
広い広い爺ヶ岳を、独り占めして走っていた。。
ヅカさんゴール。

オータさんゴール。

ハダさんもゴール。

みんな笑ってゴールしてたね。
そして、みっちーも・・
何とかゴールできたよ。。

ありがとう。
本当に・・、無事に戻って来れて良かった。。
~~~~~~~~~~
その後は、表彰式?・・と思ったら、
残念ながら計測システムのトラブルにより、結果は後日発表させて頂きます・・って。
それもそのはず・・。 ヘルメットの上に貼った計測センサーのシールは、完全に泥に埋まって、何処に貼ってあるのかも分からない状態でしたから。

一応、ゲート通過ラインのビデオを撮ってあるとの事で、それを検証した上で正式なリザルトが発表されるとの事です。
多分、今日の夜あたりには、80minのレース結果もアップされるんじゃないかな?
頑張った自分の結果、楽しみに待っていたいと思います。
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帰りはみんなで温泉に入って、レース中の色んな出来事に笑いながら盛り上がり、本当に楽しい二日間でした。
辛かったけど、楽しかった。
辛かった以上に、楽しかった。
辛さは忘れてしまうけど、楽しい思い出は忘れない。
だからきっと、また出てしまうんだろうな。(笑)
ちょぴっとだけ、エンデューロも楽しくなって来始めた、みっちーなのでありました。

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コメント

  1. みっちー(@^^@) より:

    >ヅカさん
    本当に、みんなが完走できたからこその喜びですよね!(^^)
    ちなみにヅカさんは、左手をフリーにしてちゃんとハイタッチしてましたよね。
    私は今回もクラッチから手を離す事が出来なくて、ハイタッチになりませんでした。
    次回は絶対、私もハイタッチしてやるぅ~。(笑)

  2. ヅカ より:

    レース結果よりも最後フィニッシャーズロードで
    みなさんが迎えてくれたのが最高に!うれしかったよ!
    みんな完走できてよかった(^^)

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