SUGOの思い出・3

モタードレース参戦記

すっかり間が空いちゃいましたが、SUGOのレースの話の続き~。
8月22日(日)レース当日も朝から快晴~。 宿からSUGOまでは10分くらいの距離だったので、朝はゆっくり向かう事が出来ました。
ちなみに、みっちーが泊まった部屋は、普通だったら3~4人で使いそうな感じの・・15畳くらいの広い部屋~。 そこを一人占めだったんで、めちゃめちゃ得した気分でした♪


・・で、コンビニ寄ってからSUGOに到着。 前日走ってたコースだけど、とりあえずコースチェックをする為に、1周お散歩してみました。
4コーナーの先に置かれた板ジャンプ。 その先から第1ダートが始まります。

・・で、ジャンプの先の左コーナー。

まぁ・・、この写真の左隅あたりが、みっちーの事故現場となった訳ですが。。(くすん。)
その先の右コーナー。

イン側に出来ていた沼の所は、しっかりと土が埋められて固められておりました。
・・で、そこからの立ち上がり。

結構、地盤も固まって来て、走り易くなってきました。
・・で、ここからはプロクラスのみが使用する第2ダート~。(壁&ウォッシュボード)

壁のターンは、前日の練習で掘れたラインをずらす為、若干位置が変わってましたね。
でもって、これが噂?のウォッシュボード。

出口の所で振り返って見ると、こんな感じ~。

ダートが得意な人達は、ここの所も走りたがっていましたが、基本的にモタードではウォッシュボードはプロクラスのみ・・って、レギュレーションがあるみたい?です。
まぁ、とにかく・・、みっちーにとっては無くて良かったセクションですわぁ。(笑)
~~~~~~~~~~
練習走行が始まると、一番先に列に並んでコースイン。

暑いんで、待っているのも辛いから、みんなゆっくり出て来るんだけど、、走行時間がたった10分しかないし、moto2クラスはmoto1OPENクラスと混走だから、人も多くてコミコミだし。。
とにかく1周でも多く走りたい・・っていう思いで、一番先に並ぶのでした。 (・・って、今思えば、こーゆー気持ちの余裕の無さが根本的にダメなんだろうけど。。)

でもね、調子は相変わらず。 後ろを走ってたオータさんからは、コーナーの進入で減速し過ぎてる・・って言われるし。。
確かに、そう。 いつもだったらペタって寝かせてス~って走って行ってるのに、やたらブレーキ掛け過ぎてるよね。

フロントブレーキOHして、効く様になっちゃったせいかしら。(笑)
ま・・、そんな訳で、練習走行の時のタイムは、53秒37で・・全体の中じゃ6番手。

moto2クラスの中じゃ3番手だったけど、グリッドで言うなら2列目の最後。 もう、これ以上は落とせないな・・って、感じのポジションなのでした。
~~~~~~~~~~
そして、タイムアタック。
また1番で列に並んで・・、日なたでじっと待っていると、、
丁度、目の前にあったモトロマンのブースから、ノリコさんが出て来てくれて、バイク持っててあげるからテントの日陰で休んで・・って。(うるうる。)
・・っつー事で、お言葉に甘えて日陰で休ませて貰ったら、今度はタカオ選手が保冷剤を出して来て首元冷やして下さって、タイムアタックのアドバイスも色々教えて下さって。。 もぉ、至れり尽くせり。(めっちゃ、うるうる。。)
そんな訳で、頑張って走り出した訳ですが、、

10分間のタイムアタックで出せたタイムは、53秒28・・と、練習と殆ど変らないタイム。。
当然、他の皆様方は、タイムアップさせてる訳で、、そんな中、自分は予選8番手、moto2の中でも4番手・・と、大幅にポジションダウンをさせるのでした。

・・で、グリットも3列目。 しかも真ん中。

これまで経験して来たレース、タイムアタックではそこそこタイムが出せていたんで・・、最前列からのスタートしかやった事が無かったんです。
それが、こんな混戦のど真ん中からのスタートだなんて・・。
もぉね、一気に不安倍増でしたよ。。
~~~~~~~~~~
エリアmoto2のレースはこの日の最後ゆえ、11時過ぎに行われたタイムアタックが終了すると、決勝までは4時間くらい時間が空いてしまいます。
もの凄~く、長い長い・・待ち時間。。
でも、気仙沼からジムカーナ仲間のましゃさんが、応援に来て下さったりして、とっても嬉しくて・・、楽しくて・・、
その間、オールスターのレースが順次行われ・・
プロクラスでは、ヒートレースでyassy選手がまさかの転倒。 怒涛の追い上げを見せたものの、決勝グリッドは8番手に。

流石に今回は優勝は厳しいかも・・って、思っていたけど、最後の最後まで諦めない素晴らしい気迫の走りを見せて下さり、、この瞬間、全戦優勝でチャンピオンを決めたんですよね。
偶然にも、同じ8番グリッドになった自分にとって、何か物凄く勇気を貰えたレースでした。
~~~~~~~~~~
オールスターのレースが終わり、自分達のレースの時間が近付きだすと、照りつける日差しも幾分穏やかになって来て、暑さも和らいで来るのでした。
そして、レーススタート。
しかし・・その、オープニングラップにて、自分の人生最大の怪我をする事となるのでした。
シグナル反応は悪くないんで1コーナーでは若干前に出たものの、第4コーナーを回る辺りでは順番通りの8番手。
ダートじゃ引き離されるから・・って、ジャンプも思いっきり飛んでみた。

混戦の中、離されて行くと思ったものが、意外とそうでもなかったりして、
一気に周囲との距離が縮まって行く中で、ぶつかる・・って思った瞬間、咄嗟に自分がフロントブレーキを握ってしまったんだよね。
突然、左に叩きつけられ、コーステープを飛び越えて転がって行く自分が居た。
左の肩と、左の膝を打った感触が残っていた。 膝は・・多分、つなぎの中で血が出てるなぁ・・。 肩は、打撲か? 打ったばかりで良く分からない。
立ち上がってバイクを起こそうと思ったけど、左腕には力が入らず右手で必死に起こし上げた。
もう、ここからは、追い上げて順位云々を考えられる状態じゃなかった。 とにかく、完走だけしたい。 出来るんだろうか?
そう思いながら、DRZを走らせる・・。 とにかく1周走ってみよう。

左手は、ハンドルに乗せただけの状態で・・、でも、そうしていれば酷い痛みは無かったので、クラッチ操作には支障は無かった。
左コーナーは辛くない。 でも、右コーナーで左の肩にGが掛かると、そこでゴリ・・って音がする。 ずーーん・・と、肩が重くなる。
多分、折れてるんだなぁ・・コレ。
今まで骨折した事ないから(正確にはあったみたいだけど)、初めて体感する感覚。 認めたくない必死の思いと、認めざるを得ない気持ちが、自分の中で格闘していた。
それでも、ロード区間は良かった。
問題は、コレよ。 コレ。

飛ぶの?? あたし。 飛ぶの?? きゃぁ~~~。
もぉさ、着地が恐怖との戦いなのよ。
7割走れば完走として認められる。 14周のレースだから、7掛けで9.8。 つまり、10周すればいいんだ。 頭の中で計算した。
どんなにゆっくり走ったって、4ラップまではされないだろう・・。 完走さえすれば、例えビリでもポイントは貰える。
DNFだけは絶対に嫌。
とにかく10周。 とにかく10周。
時間にしたら、10分だよ。 それくらいなら、アドレナリンが痛みを麻痺させてくれるだろうから、走り切れるかもしれないな。 (注意:良い子は真似しない様に。)
そう思って、ジャンプはなるべく衝撃が来ない様に、ポトンと下りる様にして、、

後ろから来た人達には、邪魔にならない様に全員にラインを譲って・・
とにかく必死で周回数を重ねて行く。
ぶっちゃけ、バイクを走らせるだけなら、右でだけでも十分だし。 つなぎを着ている・・と言う事で、崩れそうになる肩が支えられてる感じもした。
そして、受けたチェッカーフラッグ。

旗を見た瞬間にホッとした。。
しかーし、ホッとした瞬間、忘れていた痛みが襲って来る。
ゴールしてから戻るまでのコース1周が長くって、マジで何処かでショートカットして戻っちゃおうか・・って思ったくらい。
コースから戻った直後には、医務室の前でDRZを乗り捨てて、そのまま自分で掛け込んで、涙目で訴えるのでした。
「左の鎖骨、折れてるぅ~~。」
何とかつなぎを脱がせて貰って、左の鎖骨を見てみると、ポコっと出っ張った骨が有って、レントゲンなんか撮らなくても明らかに折れてる事が分かる状態なのでした。
つづく。

0
タイトルとURLをコピーしました