予選終了から決勝までは2時間以上あったから、扇風機の風浴びながら、のんびり過ごしていたみっちー。
moto1OPENクラスのレースも始まって、、シグナル消灯のタイミングとかも確認して、、あと15分もしたら自分も出動する様だなぁ・・というタイミングで、ビデオ撮影をお願いしたま~くんさんにビデオを渡し、タイム計測をお願いしたまっきい君にストップウォッチを渡して準備OK・・っと。
そう、今回は「最後までペースを落とさず走り切る」って言うのが、自分の目標だったから、ラップタイムを計っておいて貰える様、お願いをしておいたのでした。
そして、自分の準備も整え出しながら・・
ふと見ると、扇風機が回っている。。
発電機も動いていて、タイヤウォーマーも巻いていたから、全く気にしていなかったけど、、
みっちーの発電機はそんなに容量が大きくないから、ウォーマーと扇風機を回せる程の力はなく・・、片方のみしか使えないのに、、扇風機が回っている・・っつー事は、、
ウォーマーの電源が入っていないぃ~~~。
慌てて扇風機の電源を抜き、ウォーマーの電源差し込んで10分間必死にタイヤを温めましたが、、もうちょい涼しい時期だったら、危なく致命傷になるトコでしたよ。。
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・・っつー事で、ギリギリまでタイヤを温め、意を決してつなぎを着て・・、そして、いよいよコースイン。
グリッド着いて待ってる間も、自分の装備と照り付ける日差しが暑くって、汗が滴り落ちて来る。 ゴーグルにも熱がこもって曇って来る。
とりあえず、みっちーは、前列イン側。 4番グリッドをゲット。
ポールポジションは、77番のカネコ選手。 2番グリッドは、去年のもてぎのエリア戦で優勝している、34番のウチヤマ選手(A級)。 3番グリッドは、ゼッケン60番MotoWestのミツイ選手。
そして、みっちーの後方・・7番グリッドに着いていたのが、確かモトクロスのIBの選手って言ったかな?、ゼッケン54番のスズキ選手なのでした。
暑さのせいか、他のクラスのレースでも、グリッドに着いてからエンジンに火が入らない・・って選手が何人か居ましたが、moto2クラスでも最後尾に着いてた選手が、やはりスタート出来なくなって・・
列から外れて、仕切り直して・・、そして、スタート!
クラッチミートは悪くない。 低く構えて、前に加速させて行く。
3番グリッドのミツイ選手より頭一つ前に出た。
・・で、今までだったら、「どうせその後抜かれるんだし、その先にある第1ダートでの競り合いを思ったら、引いておいた方が無難。」 って、考えちゃったかも・・だけど、今日は引かない。
とにかく頑張る。
イン側からの1コーナーは、かなりタイトなラインだけど、狭いラインの切り返しにはちょっとは自信があったから、躊躇しないで前に出る。
そして、第1ダートを3番手にて通過~♪
トップは、77番カネコ選手。 それに続いて、34番ウチヤマ選手。 そして、みっちーの後ろには、60番のミツイ選手。 その後ろには、54番のスズキ選手。
しかーし、案の定、第2ダートでは全員がイン側ラインを選ぶ中、アウト側ラインを走るみっちーは、あっさりとミツイ選手に前に行かれ・・、4番手に降格。
まぁ、想定内の事なので、ここはキッパリ割り切って、あとは自分の走りが崩れて行かない様、走りに集中するのでした。
後方から来る54番のスズキ選手は、モトクロスの選手ゆえ、ダート区間での追い上げが激しい・・。
第2ダートでも第3ダートでも、イン側ラインから攻めて来てみっちーを抜こうとするものの・・
みっちーも、ロード区間で稼いでおいたアドバンテージが有ったから、抜かれるまでには至らない。
そして、2周目。 タイムアタックで出してたタイムを若干上回る、1分24秒72にてベストタイムを更新!
前回のエビスの決勝では、予選のタイムから2秒以上も遅くって・・、どんだけ守りに入ってたんだよ。。って、自分が情けなかったんだけど、今回はしっかりそれを払拭する事が出来ました。
毎回必ずダート区間で抜きに掛かって来る、54番のスズキ選手。
逃げ切る為にはロード区間で、どれだけ差を広げておくか・・って事に掛っていた訳なんだけど、
第3ダートの出口では、スズキ選手のチームメイトがスズキ選手を応援していて・・、毎回通過する度に、「みっちーを抜け!」 って声援を送っている訳ですよ。。
みっちー、とってもアウェイな気分。。
でも、負けない。 追い詰められたりするもんか。 って、必死になって走り続ける。
後ろなんか見なくても、応援団が声援を送るタイミングで、スズキ選手との距離が分かる。
すると・・徐々にその差が開き・・、何度もイン側からトライしていたスズキ選手が5周目あたりで走行ラインを切り替えた。 どうやら抜くのは諦めたらしい。
応援が送られるタイミングが、徐々に遠くになって行った。
走行ペースは、ほぼ1分25秒台。 若干、アクセルを開けるタイミングが早いの遅いの・・は有ったけど、大きなミスはしていない。
12周の周回数、丁度6周になった事を、他のチームのサインボードを見て知った。
「あと半分。」 そう、自分に言い聞かせ、必死に走り続けていた。
暑さが徐々に色んな力を奪って行く。 気持ちはしっかり持っていたけど、時々ダートで体が遅れ、際どい事は何度か有った。
こんな状況だったのだから、前半稼いだアドバンテージを、後半少しずつ使いながら走れば良かったのかも・・だけど、
どうしても、今回は後ろとの差を付けたまま、自分がゴールしたかった。 後半やっぱりバテてた・・って、認める事が嫌だった。
「苦しいのは自分だけじゃない。 みんな、同じだけ苦しいんだ。」 そう思って、気持ちを緩める事はせず、歯を食いしばって走り続けた。
そんな中、ピットから出された「2」のサイン。
サインボードはあえて用意しなかったから、その指の「2」の意味を、咄嗟に「あと2周」と受け止めた。
「あと、2周だ。」 そう思って走り続ける。
しかし、2周後、再び出された「2」のサイン。
「さっきのは、数え間違えたのかな?」 「ここから、あと2周なのかな?」 「・・って事は、次の周回にはマーシャルがラスト1周の合図を出すはず・・。」
だけど、
ラスト1周の合図は出ない・・?
冷静に考えれば、あと2周なんて事は無い。 でも、もう自分が何周周回しているか?なんて、数えられなくなっていた。
ゴールを意識した事で、思考回路が停止した。
暑さと疲労で、集中力が一瞬途切れた。
第1ダートは自分にとって、一番苦手な場所だった。
ロード区間なら、思考回路が停止したって、無意識で体が反応してくれる。
でも、第1ダートに限っては、進入前に一つ一つの操作を頭で確認した上で、丁寧に処理して行かなきゃ走れる場所ではなかった。
リヤブレーキを踏むタイミングが一瞬遅れてしまった事で、インに付ける事が出来ずに、そのままラインが膨らんだ。
ヤバい・・と思った瞬間には、アウト側のフカフカダートに乗っちゃって・・、
フロントから、スリップダウン。。 9周目の事だった。
「やっちゃった。」
転んだ事で我に返る。。
ハンドル持って起こそうとしたけど、力が入らず・・、しかしながら、ここで手間取ってはいられないんで、しっかりと腰を入れてバイクを起こす。
後ろを走ってた54番のスズキ選手と、45番のテラダ選手が自分の横を走り抜けて行く。 ここまで頑張って4位をキープしていたのに、自分のミスで6位に落ち・・
5位入賞すら逃した事に一瞬泣きそうになったけど、、泣いてる暇なんか今は無い。
エンジン掛けて再スタート! 転倒によるロスタイムは、13秒。
ゴールを意識し出した途端、辛くなるのは耐久レースで嫌ほど体験してるんだから、ゴールは意識しちゃいけないのに・・、意識した事が完全に自分のミスだった。
転んだ事で更なる疲労が加わって・・
汗まみれになり・・、埃まみれになりながら・・
有るんだか無いんだか分からなくなってる集中力を、何とか必死に手繰り寄せ、、残り3周、歯を食いしばって、必死になって走り続けた・・。
そして、ゴール。
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チェッカーフラッグを受けてから、戻るまでが長かった。。
6位のゴールにうな垂れながら、車両保管のエリア横を通り過ぎようとした、その時・・、「46番、車両保管。」 って、スタッフの人に呼び止められた。
「だって、6位だから、入賞してないし。」 って言ったら、「入賞は5位までだけど、車両保管は6位までなんです。」 って、言われ、、
更に、その後、知らされた・・
5位入賞。
実は、みっちーを抜いて行った54番のスズキ選手が、レース中に何処かでコースのショートカットをしたらしく、そのペナルティーで30秒加算を受けたのでした。
・・っつー事で、順位が繰り上がって、5位入賞♪ って。
諦めないで走ったから、最後にちょっぴりご褒美貰えた気分だよ。
そうそう、終わってから聞いてみたら、ピットサインの「2」の意味は、後ろと「2秒差」付いてるよ・・って事だったそうで、
やっぱりサインボードでの意思の疎通は重要なのね。。って、改めて思ったみっちーでした。
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・・で、表彰式~。
5位でもちゃんと、盾とシャンパンが貰えるんだね♪
負けた腹癒せ?に、ジャンパンぶちまけて逃げるみっちー。
しかーし、その後の水攻撃はしっかり受けてしまうのですが、、この気温で、水もすっかりぬるま湯になっておりました。(笑)
レースは結果が全てだから、結果的には不甲斐なかったのかも・・だけど、夏のレースを乗り切る為にここ2ヶ月一生懸命して来た事は、確実に実になってる・・って実感できたし、
頑張る所も、頑張り過ぎちゃいけない所も、1戦1戦重ねる度に少しずつ自分の経験値となって、得られて来ているのかな?・・って、
そんな思いがいっぱいの、もてぎ第3戦でした。
おしまい。
コメント
>社長さま
ありがとうございます。
毎回毎回、反省点はいっぱいですが、、少しでも自分が納得できる結果が残せる様、頑張りたいと思います。
決勝での写真がアップされてたので、ブログの写真も差し換えておきました。
ちょっとは臨場感が出たかな?
早く動画がアップされないかなぁ~って、楽しみにしている所です(^^)
5位入賞さすが”保管されているマシンはレーサーばかりですね、DRZでこの成績バイクではないですね、ミッチーの大腕ですね。
次はSUGOですかソゴ~楽しく頑張ってくださいね。ミッチーに抜かれた男性に頑張って下さい。私も女性にぶち抜かれ穴に入りたい思いです。わかるな~でも女性はあきらめずに頑張っている、おいらもがんばろ~
>ミルキーさん
ありがとうございます。
女性だから・・とか、バイクが重いから・・とか、色んな言い訳したくなる事はいっぱい有るんですけどね、あえて思わない様にしています。
でも、転んだのはやっぱり体力負けでしょうね~。
あと、もうちょっと・・。 頑張りますよ!(^^)
体調管理もさることながら、自分の限界を知る事とペース配分も重要ですよね。
一歩間違えれば事故にもなるんだ・・って事を十分意識して、SUGOまでの1ヶ月、頑張りたいと思います。
入賞おめでとうございま~す~♪
「苦しいのは自分だけじゃない。 みんな、同じだけ苦しいんだ。」
基本的に男性と女性とでは体力差などはあるのに
その中で頑張りぬいたのは 凄い!です。
でも走行中に熱中症で倒れこまなくて良かったです。
ご存じかもしれませんが モトクロスかな?走行中に熱中症で意識が薄れ 壁を乗り越え・・亡くなったニュースがありました。
気をつけてくださいよ@@;
この週末はINAですね。お気をつけて♪