店長からみっちーにライダー交代し、ここからおよそ50分間、みっちー1回目の耐久走行の始まりです。
無理せず、転ばず、コンスタントに周回を重ねる。 危ない競り合いには寄り付かない。 速い人は素直に行かせる。 その事にだけ気を付けて走っていると・・、他のライダーの転倒による、コースコーションになりました。
山梨の耐久は、大きな転倒者が出ると必ずコースコーションとなり、ペースカーが入ります。
その時間は、かなりゆっくりコースを走り続けるので、みっちーにとってはチャンスタイム♪ 耐久レースは一転して、エコランになるのでした。(笑)
下り坂では完全にクラッチを切り、惰性でバイクを走らせます。 上り坂だけ高いギアでクラッチを繋ぎ、できる限りガソリンの消費を押さえます。
そして、ライダーも一緒に休憩~。 これがあるので、山梨のレースはかなり楽チンなんです~。
でも、ホッとするのはライダーのみで、ピットに居る時コースコーションが起きると、自分のチームが転倒したんじゃないか?!・・と思って、姿を確認するまでは、心配で心配で仕方ないんですよね。
丁度、一番キツくなる時間帯に、一休みができたお陰で、その後は疲れも時間も全く気にならず、走り続ける事ができました。
ふと見ると、ピットインのサインが・・。 「えっ?! もう交代?」 50分の走行時間は、思いの他、あっという間の時間でした。
そしてピットに戻ってみると・・、何と順位が11位に♪
そうなんです。 1時間を過ぎた頃から、速いチームは給油に入る所が出て来て、大幅に順位が入れ替わるのでした。
その後、店長のペースアップと他チームの給油タイムで、順位はみるみる上がって行き・・、一時は何と「3位」までアップ!! その後、ほぼ7位辺りを安定して維持するのでした。
<ゼッケン7番が上位に食い込み初めました♪>
「このまま給油しないで済めば、結構いい線行けるかも。」
淡い期待を抱きながら、、・・でも、無給油で行けるとは限らないし、、「あ!そうだ。 給油エリアの確認でもしておこう~っと。」
そう思って、給油エリアに行ってみると・・、、人が居ない??
「あれ? 何で?」
・・そしてふと、イヤな予感が頭をよぎり、みっちーは競技規定を調べ直すのでありました。
『給油エリアは、レース開始後1時間経過した時点からオープンし、レース終了1時間前の時点でクローズされる』
そして、時間は2時間5分。
「ぎょぇぇぇえ~~~!! 給油エリア閉まっちゃったよ~~!!」 もう、ガソリン入れたくたって、入れられないって言う事ぉ~~?!
いきなり、慌てふためくみっちー。 そう言えば、ねーさん達は?? 給油したのかな?
聞いてみると、3分前に偶然給油しに行ったら、自分達を最後にクローズになった・・との事。(勿論、時間指定の事は知らなかった) すぐ後に来た人は、時間外と言う事で、給油できなかったそうです。
入れられなくなる・・って知ってたら、間違いなく給油してたよ。 順位云々の問題じゃなく、もしかしたら完走できないかもしれない・・と言う、危機的状況。。
とりあえず、落ち着いて、、 「えっと、まずは、今走っているKSRのフューエルコックが、ONかRESかが大きな問題。」
みっちーは、昨日の最後にリザーブにして、その後自分でONに戻した記憶はない。 万が一、リザーブのまま走ってるとして、ONに戻して走り出してガス欠だったら、間違いなく、このレースは走り切れない。
・・で、もしONになっていたとしても、2時間40分過ぎまでONのまま走り続けられなければ、かなりヤバい。
つまり、2時間45分位までリザーブにする事なく走れれば、このレースは完走できる可能性大! という事です。
<店長、爆走中~♪>
2時間25分の時点で、店長ピットイン。 まずは、フューエルコックを確認!!
「ONだぁ~♪」 良かった、店長戻していたんだ~。
あとは、45分までこの状態で走れる事を祈りつつ、みっちー最後の走行に出向くのでした。
すると・・、走り始めて間もなく、転倒によるコースコーション。 「やった! これで燃費が稼げる!」
しかし、これは直ぐに解除に・・。 そしてコンスタントに周回を重ねていると・・、時計が2時間45分を回りました♪
「やった~。 これで、ほぼ大丈夫だぁ~。」
ピットにも、「ガソリンは大丈夫♪」と、サインを送っておきました。 走っていても、ピットに居るみんなの安堵の表情が伺えます。
安心材料を得た所で、後は気にせず走れる様に、フューエルコックをリザーブに切り替えておきました。 後は、レースを楽しむだけ。♪
・・そして、残り10分を切った時の事でした。
みっちーの前方を走っていた速いNSR?が、下り坂の右コーナーで大転倒をしたのでした!!
みっちーとは、多少距離があったので絡む事は無かったのですが、、ライダーも横たわったままかなり痛そう・・。 バイクの方も、かなり大破していました。
「これは、当分掛かりそうだなぁ~・・。」 最後だから、気持ち良く走って終わりを迎えたいし、どうにか早めに救助が終わってくれる事を祈りながら、、ふと見ると・・
2台前に、Y嶋さんが・・!
「あっ♪ Y嶋さぁ~ん」 手を振るみっちーに、Y嶋さんが返したものは・・・、、わざわざステップに立ち上がってまで・・
お尻ペンペン! ・・・
そしてそれから、みっちーの頭の中に、チェッカーフラッグのシュミレーションが浮かぶのでした。
最終コーナーの立ち上がりで横に並びさえすれば、そこからチェッカーフラッグまでは、上りの直線! 体重差が一番モノを言う区間です。 ふふっ。。
そして、終了2分前! ようやくコースコーション解除!!
一勢に第1コーナーに飛び込む集団。 「よし! 1台パス!」 Y嶋さんの後ろをゲット!
そして、そのまま集団ともつれながら2コーナーへと飛び込むのですが・・、3台前方の車両がいきなりもたつく?! そして、危うく接触しかける後続車。
その後続車とぶつかりかけ、更にアウトからもラインを阻まれ、行く手を失い・・、ブレーキングハイサイドを起こすY嶋さん。
そして、Y嶋さんのKSRのリヤタイヤが、みっちーのKSRのフロントをかすめ・・、みっちーも急ブレーキ!!
「キュッ!!」 フロントタイヤが鳴いた!
右にバンクしていた車体が、一気に左に持って行かれるぅ!! こっちもハイサイド~~!?
KSRが2台、そのままクラッシュか~~?! ・・と、思った瞬間、、宙に浮いたY嶋さんは、一瞬で全ての体勢を立て直し、そのまま走りに繋げて行った~~~。
そしてみっちー、転びかけた左の地面を蹴って踏ん張り、何とか転倒は免れるものの、、完全に止まった事でY嶋さんからは大きく遅れを取るのでした。
「逃げられたぁぁ~~~!!」
・・と言う事で、みっちーのゴール直前の目論みは、もろくも崩れてしまうのでした。。
そして、ゴール!!
まぁ、あそこで派手に転んでいたら、チェッカーフラッグ受けられなかったかもしれないし、、本当に転ばなくって良かったよね。。
「凄いよ~、6位入賞だよ!!」
みんなが駆け寄って来てくれました。
「えっ? 本当!?」
確か交代した時には、7位だったはず。 自力で上がれる訳は無いし、、何で??と思いきや、、最後に大転倒したあのチームが、実はうちより上位のチームだったんです。
終了間際に転倒して復帰できなかった事で、フィニッシュが認められず、うちの順位が一つ昇格。 29チーム中、「総合6位
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一部チームのデータが正確に表示されなかった事で、リザルトの配布と表彰は、きちんと調べ直してから後日郵送・・と言う事になりましたが、クラス別での「1位」は、多分変わらない・・かな?と。(KSRは3台しか居なかったので。)
でもそれ以上に、SPクラスのバイクを相手に、「よく、頑張ったなぁ~」って思いでいっぱいです
一緒に走ってくれた店長、サポートしてくれたみんな、そしてエンジンを仕上げて下さったとーちゃん、本当にありがとうございました。
また来年も、みんなで一緒に走れるのを楽しみにしています。
コメント
書いているとついつい全部書きたくなって・・、簡潔にまとめられないんですよねぇ~(^^; 長いブログを全部読んで頂いて、ありがとうございます。
Y嶋さんとは、これからバトル~っていう所で強制終了させられたので・・、正直言うとバトルし切れず、ちょっぴり消化不良です~~。 あ~~、あと5分走れたら、楽しかっただろうなぁ~・・。
いやー、実にみっちーさんのブログは楽しくてそのままが伝わってきて、こちらもその場に居た様な気持ちにさせてくれますね!
私も最後まで見たかったのですが所用があって残念でした。(特に矢島さんとのバトルシーンを見たかった)
しかし、みっちーさんと店長が組むと速いですなー。
また一緒にバトルで楽しめるように私も頑張ります。
そうですよね~、随分4stも沢山居た気がしましたが、DE-TAIクラスは何台くらい居たんでしょ?
隊長さま達のチームにも、何度も抜かれてしまいました。。(^^;
中井仕様?のもう一台のシェイクダウンも、楽しみにしています♪(^^)
お疲れ様でした。
来年も楽しく走りましょうね。
4ストもだいぶ増えた(昨年は2台だけ)ので,CBR100RR(NSRフレーム+エイプ100エンジン)の存在感が薄れてしまいましたが,NSRと互角くらいに走れるまでにセッティングが出来てきたので楽しく走れました。
もう1台も頑張ってセッティングしていくので,また一緒に走りましょう。