北海道ジムカーナ

遠征日記

「北海道」・・というと、去年何度か大会遠征に行った事が、記憶に新しく残っています。
・・・が、実はそれまで、一度もバイクで北海道に行った事は無かったのです。 ツーリングも・・、とにかく真っ直ぐな道ばかり、という印象で、あまり興味も湧かなくて、、それ以上に、船が苦手なみっちーは、20時間も船に乗らなければならない・・ と言う時点で、行く気が起きなかったのです。
その北海道へ、去年の6月・・、自走で一人でフェリーに乗って、大会参戦して来ました。


それは、みっちーにとっては大変な決断でした。 辛うじて知り合いのA級選手が、居たものの・・、基本的に道中一人で向うなんて初めてだったし・・。 でも、何となく成し遂げた時、それが自分の一つの自信に繋がる気がしてチャレンジしました。
しかし・・、出発日、関東には台風が接近しており、大洗に向う道中は悪天候。。 しかも、深夜便を取っていた為、23時の闇と風雨が、寒さと寂しさに追い討ちを掛けるのです。。 フェリーに乗る為、待っているバイクの列は・・・一人っきりだし。 最初の試練に、少し涙がウルウルしかけてしまいました。
どうにかフェリーに乗り込むと、船は台風から遠ざかる方向に進んだ為、思った程は揺れも起きずに済みました。 フェリーの中には展望風呂が付いていたり、寝台の合い部屋になった女性の方も、同年代のバイク乗りで(その時は車でしたが)、時々話しをしたりして、船旅は意外と楽しいものでした。
そして船は、北海道へと到着です。 到着は夜、しかもまた雨。 そのまま苫小牧に一泊し、翌朝、大会会場の札幌へと向かったのですが・・、この時が一番ひどい土砂降りでした。。
6月とは名ばかりで、感覚的には関東の3月並みの寒さです。 雨と寒さで白い息がシールドを曇らせ、おまけにモヤで視界も悪く・・、案内標識があった所で、書いてある地名がどっちなんだか分からない。。 多分、このまま真っ直ぐ行けば、高速道路にあたるはず・・・と思いながらも、直線が余りにも長くて、不安になってしまうのです。。
そんなこんなで、どうにか札幌に到着し、大会会場の「麻布自動車学校」へ・・。 その頃には、雨も上がって来ましたが・・、周りは知らない人ばかりだし、やたらと視線を感じるし・・。 無事に着いた安堵はすぐに、不安と緊張に変わるのでした。

噂には聞いていましたが、北海道の大会コースは、とにかく細かいコースなんです。 その日も、回転9つに、オーバル8つ、と言った感じの、スタートからゴールまで全て安達セクションの様なコースでした。 しかも、北海道のアスファルトは、冬場の凍結防止の為、本州とは成分が違うらしく、グリップ感がまるで違い、更に除雪をし易い様に、路肩に向って付いてる傾斜が強いんです。
1ヒート目のウォーミングアップは、まだまだ水溜りの残る、ハーフウェット状態でした・・。 しかも、一番辛かったのは、そのウォーミングアップの時間が短かった事でした。
何故そうなのかは、分からないのですが、北海道の大会は、出走順が、ノービスとシードと、交互なんです。 つまり、B級の前がNL級。 NL級のウォーミングアップが終わらないと、B級はウォーミングアップを始められないし、NL級が走り終わるまでの間しか、時間がもらえないのです。 更に、向こうではB級も年間固定ゼッケンがあり、初参加だと、ゼッケンは最後の方。 ゼッケンが大きい順から走る為・・・、つまり、みっちーはNL級の選手が走ったすぐ後に走る事になるのです。
タイヤなんて殆ど温まっていないし、路面の感覚も掴めない・・。 とりあえず、丁寧に走ってタイムを残す事だけを考えて、1ヒート目は走りました。 ・・が、それが返って良かったのか?、、何と、1ヒート目、B級トップになったのでした。
お昼過ぎには、路面も完全にドライとなり、気温も上がり、明らかにタイムが上がる要素が揃い始めました。 しかも今度は、出走もB級の中で最後だし。 1ヒート目よりも、かなり十分ウォーミングアップも出来ました。
「2秒は行ける!」 自分の中で、そう確信して挑んだ2ヒート目でしたが・・、コース序盤、路面のギャップでフロントから、転びかけてしまいました。 どうにか縁石ギリギリで立て直し、転倒は免れたものの、そのロスタイムを取り戻す事はできず、結局タイムを落としてしまい、順位も、3位となりました。
でも、あのまま転倒していたら、自走できなくなってたかも・・。 転ばなかっただけ、良かったのかもしれないけど、、ここまで頑張って来て得たチャンスを、自分のミスで無にしてしまった悔しさが、一人になってから込み上げて来ました。。

大会も終わり、北海道に滞在している間に、少しツーリングもしてみました。 あまり目的地も決めずに、ふら~っと走っていた為に、どこに居るのか分からなくなった日高付近の三叉路で、バイクを止めて地図を見ていると、通り掛かったダンプのお兄さんに声を掛けられたのでした。 ・・って言うか、フルネームで呼ばれたのでした。 「○○さん! ジムカーナの大会に出ていたよね? 札幌の・・」
どうやら大会に出場されてた方らしく、私の事を覚えてくれていたのですが、親切にも分かる所まで、道案内して下さいました。 広いと思った北海道が、ちょっとだけ、狭く感じてしまいました(笑)

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コメント

  1. みっちー(@^^@) より:

    こんにちは、tomoさん。
    北海道では本当に色々お世話になりました。m(_ _)m
    実は今月、苫小牧の宿泊基地?がこちらに戻って来る事になりました。
    ・・なので、去年ほど頻繁には伺えないかもしれませんが、参戦計画は既に予定に入ってますので、また宜しくお願い致します(^^)

  2. また今年もお待ちしてますよ~
    札幌から苫小牧を少し遠回りしたらある
    東千歳バーベキューもおいしいですよ(笑)

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